【来日研修員の紹介】世界から日本へ研修員eye

JICA北海道(帯広)には、研修員受入事業として開発途上国で必要とされる知識や技術を学ぶために各国から研修員たちが来日しています。彼らは帰国後、自国の発展のために指導的な役割を果たすことが期待されています。

2020年3月13日

JICA研修で来日した2名にお話を伺いました。

FM_JAGAにて収録風景

アフガニスタンの国旗

ナミビアの国旗

今回は「農民主導による普及手法~市場志向アプローチによる生計向上を目指した農民教育~」プログラムで来日した、Mr Jalili (ジャリリさん)、Ms Johanna (ヨハナさん)がFM-JAGA「Hello!JICAfe」にラジオ出演した際に語った、研修員から見た十勝をレポートいたします。

Q.皆さんの出身国について教えてください。

ジャリリさん:私はアフガニスタンから来ました。アフガニスタンは南アジアの中央に位置する人口3,800万人の国です。周囲をイラン、パキスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、そして中国に囲まれた内陸国で、34の州で構成されており、地域によって2つの公用語を話しています。主な産業は農業で、野菜やフルーツの栽培が盛んです。

ヨハナさん:私の国はアフリカ大陸の南西部に位置するナミビアという国です。南アフリカ、ボツワナ、ザンビア、ジンバブエ、アンゴラと国境を接していて、西側は大西洋に面しています。人口250万人足らずの小さな国ですが、多様な文化に富んでいて、40以上の言語が話されています。ナミビアには世界最大の砂丘があり、そして世界最古、5,500万年前にできたと言われるナミブ砂漠があります。ナミビアには平和を愛するフレンドリーな人々がいる他に、エトシャ国立公園のような広大な大地に、ゾウやサイ、キリンやシマウマ、チーター等の野生動物が多く生息しています。国民の7割は何らかの形で農業に関連した生計を立てていますが、国としては、銅やレアメタル等の鉱山資源や牛肉、海産物等を輸出していて、近年では中国にも輸出しています。

Q.十勝・日本の印象をお聞かせください。

ジャリリさん:帯広はとても美しい街です。本物の日本的なものを求める人は、北海道・十勝に来れば見つけられるはずです。私が驚いたことは、勤務時間中に時間を無駄にする日本人を見かけなかったことです。日本では時間がとても大切にされていて、全ては時間通りに進んで、仕事が遅れることを望んでいないことに気づきました。皆さんの振る舞いや他人を尊重する姿勢にも驚きました。

ヨハナさん:私が初めて帯広に降り立ったとき、息を呑むような美しい山々や畑を見て、私はすぐにここは農業大国であることを知りました。通り沿いの木々の葉ひとつを取っても美しいですね。私が出会った帯広の人々はとても親切で、それぞれのお仕事に高い誇りを持っている方々でした。そして、もちろん寒さにも驚きました。南半球に位置するナミビアは現在夏なので、とても寒く感じますが、白い雪はとてもきれいです。また、帯広はとてもきれいな町だという印象です。

Q.お二人は十勝でどのようなことを学ばれましたか。

ジャリリさん:私はこの研修コースで、近代的な栽培システム、ほ場レベルで活用されている新技術、農家と協力して市場にアクセスする方法を学びました。国際水準のJICAの研修コースには、自国での経験を共有できるさまざまな国の参加者がいますし、講師からだけでなく、他国から来日した研修員からも多くのことを学びました。JICAや帯広畜産大学の講師による講義もどれも国際レベルだと思います。

ヨハナさん:これまでの十勝での滞在では、さまざまな農場とその運営について、講義と視察を通じ学びました。ナミビアと比較すると、十勝の農業はとても体系的で組織化されています。 優秀な女性が起業して発展している士幌町の夢想農園など、市場開拓において農家が独自の工夫を行っている市場指向型農業の例を学びました。生産者から農協、卸売業者、小売業者、そして最終的に消費者に至る生産ラインの他、農家による直売の例も印象的でした。これらの学びは私の母国ナミビアの多くの農民の生活に影響を与えると同時に雇用を創出し、食料安全保障を確保し、最終的に農民の生活を改善する可能性がある、とても大きな気づきでした。

Q.日本の皆さんへメッセージをお願いします。

ジャリリさん:日本の皆さんに感謝申し上げます。 私たちは日本、JICAがアフガニスタンで様々な分野で発展に向けたプロジェクト実施の支援を行っている努力にとても感謝しています。すべての支援はアフガニスタンの国民が持続可能な未来を生きるために必要なものです。日本はアフガニスタンにおいてもとても素敵で愛されている国です。是非この支援を継続してください。

ヨハナさん:私たちを美しい街・十勝で迎えてくださりありがとうございます。地元の皆さんはこれまでも多くの外国人を受け入れて下さっていることもあって、私はとても歓迎されたと感じました。 私たちが今回日本の文化を学ぶ機会を頂きましたので、今度は皆さんにナミビアにお越し頂き、私たちの国についても知って頂きたいと思います。