内陸部救急医療センター機材整備計画

The Project for Improvement of Equipment for Emergency Centers in Interior Regions

終了案件

国名
中華人民共和国
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
保健医療
交換公文(E/N)署名
2003年4月
供与額
9.95億円

プロジェクト紹介

中国においては、心疾患・脳血管障害等の患者、自動車普及に伴う交通事故や工場・建設現場での労災事故が増加しており、緊急処置を要する救急患者への迅速な対応が課題となっています。救急医療においては、現場と搬送中の初期治療が重要です。しかし、内陸部を中心として、救急治療に不可欠な車両・機材の整備が進まず、緊急連絡があっても救急車が対応できない事態が多発していました。日本は、9省10都市における救急医療センターの救急車と救急医療機材の整備を支援しました。この協力により、対象都市の救急医療サービスの向上に寄与しました。

協力地域地図

内陸部救急医療センター機材整備計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 中国では、近年の経済発展や生活水準の向上によるライフスタイルの変化に伴い、心疾患・脳血管障害等の患者増加、自動車の普及に伴う交通事故多発、工場や建設現場における労災事故発生など、救急患者の増加が問題となっています。本案件では、このような現状に呼応し、救急医療サービスの向上を狙いとして実施しました。 

  • 本案件では、中国内陸部の9省10都市の救急医療センターに対し、救急車および搭載用医療機材(人口呼吸器、除細動器など)の供与を行いました。この写真は湖南省長沙救急医療センターの引き渡し式の様子です(2004年5月当時)。 

  • 中国政府による救急センター整備構想(1994年)に沿い、大都市(非農業人口50万人以上)が本案件の対象となりました。同構想では「5キロ・10分以内に救急患者に到達する」ことが具体的目標として掲げられました。写真は吉林省長春救急医療センターの様子です。 

  • 本案件では、写真4のような監護型救急車を40台供与しました。監護型救急車は車幅が広く、スペースがあるため、患者を病院に搬送しながら応急措置を行うことが可能です。 

  • 写真5は、普通型救急車と呼ばれ、主に市街地で使用されています。プロジェクトの成果は数値に現れました。例えば、湖南省長沙市では、1日平均救急搬送件数が35.4件(2002年)から96.0件(2007年)に増え、1日平均不受理件数(救急電話に対し出動できなかった回数)は31.6件(2002年)から0件(2007年)にまで減りました。 

  • 同じ救急車でも、写真6は四駆型救急車と呼ばれ、山間部など道路事情が悪く、走行する上で普通型救急車では支障のある地域で使用されています。 

  • 救急蘇生バッグ:搬送中に呼吸停止した患者の蘇生処置を行うために使われています。 

  • 携帯型の人口呼吸器:監護型救急車に搭載され、重症患者の呼吸機能の補助のために用いられています。 

  • 除細動器:不整脈や心停止の患者に対し、直流電流を流し、心臓本来のリズムを回復させるために用いられます。 

  • 吸引器:搬送患者の口腔、鼻腔内の嘔吐物や血液などの吸引に使用されています。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。