中央および北スラウェシ州橋梁改修計画

The Project for Bridge Construction in the Central and North Sulawesi Provinces

終了案件

国名
インドネシア
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
運輸交通
交換公文(E/N)署名
2003年5月~
供与額
10.46億円

プロジェクト紹介

インドネシアのスラウェシ島は、ジャワ島やスマトラ島に比べて開発が遅れており、道路などの整備も遅れていました。既存の橋梁もほとんどが老朽化した木橋のため、破損していました。また、雨期によって河川の水位が上昇すると使用することが出来なくなり、他の地域と分断されるなど、住民の日常生活にも支障を来たしていました。この協力では、中央スラウェシ州の14橋梁、北スラウェシ州の1橋梁、合せて15橋梁の改修を支援しました。これにより、安全で円滑な交通の確保、輸送時間の短縮、通行可能車両重量の増大に寄与しました。

協力地域地図

中央および北スラウェシ州橋梁改修計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 【調査時】プジョムリョ1橋(中央スラウェシ州ブオル県):第一次現地調査時には、腐食していたものの橋梁は存在していた。第二次現地調査時には、腐食が進行したことや洪水により橋台・橋脚が洗掘され、現橋は崩壊した。橋梁の先にはココナツ畑があり、橋梁崩壊前は軽車両で農産物の搬出を行っていた。 

  • 【調査時】写真1の第二次現地調査時 

  • 【調査時】ココブカ1橋(ブオル県):第一次現地調査時には、オートバイ、自転車および人の通行が可能な吊橋が存在していたが第二次現地調査時には、洪水によりタワーが洗掘され、吊橋が流失した。迂回路が無いため、地域住民は小船による渡河を余儀なくされている。 

  • 【調査時】ブンクド1橋(ブオル県):第一次現地調査時には橋脚の沈下は見受けられなかったが、第二次調査時には橋脚が沈下していた。周辺地域の道路は、通院、通学、買い物等の生活道路として利用されている。 

  • 【調査時】マティナン(ブオル県):旧橋が流失しているため、住民は河床渡河を余儀なくされている。対岸側は洪水による洗掘被害を受けている。 

  • 【調査時】パトゥクキ2橋(バンガイ・クプラウアン県):地震による橋台の損傷が著しい。また老朽化によって木製床板の損傷が進んでいる。住民の生活道路である。 

  • 【完工後】本事業で改修したプジョムリョ1橋(ブオル県) 

  • 【完工後】ココブカ6橋(ブオル県) 

  • 【完工後】ココブカ1橋付近の浸食防止工(ブオル県) 

  • 【完工後】ポイガー橋(北スラウェシ州) 

関連情報

関連・連携プロジェクト

関連・連携プロジェクトはありません。

本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。