第一次西岸北部地区上水道整備計画

The Project for Improvement of Water Distribution Facilities in the Northern Districts of the West Bank (Phase1)

終了案件

国名
パレスチナ
事業
無償資金協力(交換公文(E/N))
課題
水資源・防災
交換公文(E/N)署名
1999年12月~
供与額
17.17億円

プロジェクト紹介

パレスチナの西岸地域では、給配水施設の整備不足のため、漏水などの無効水量が40パーセントに達し、貴重な水が住民に行き届いていませんでした。この協力では、西岸北部地域の13市町村に対して送配水管網の整備・拡張(約132キロメートル)、4市町村に対して配水池の建設とともに、各戸接続促進用の管材の調達を支援しました。対象地域における住民の平均水消費量は、この協力の実施前は50リットル程度でしたが、協力実施後は70リットルに改善されるなど、対象地域の生活レベルと衛生環境の向上に寄与しました。

協力地域地図

第一次西岸北部地区上水道整備計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • カルキリア市に設置した2,000立法メートルの配水池。総計3キロメートル弱の送配水管の設置により、建設当時開発の進んでいた市南部への配水が確保された。数年前にアル・ハラー配水池と正式名称が定まるまでは「日本の配水池」と関係者から呼ばれていた。 

  • アナブタ市のマンホール。アナブタ市には総計11キロメートル強の配水管網を更新・敷設し、約9,000人(2012年現在)が住む市内に水を届けている。 

  • アカバ市に設置した300立法メートルの配水池。総計10キロメートル弱の配水管網の更新とともに、建設10年後の現在、約8,000人(2012年現在)の市民を有する同市の中心的な配水施設となっている。 

  • 総計4キロメートル弱の送水管敷設・配水管網の更新を実施したラスアティア村の様子。人口約2,000人(2012年現在)と比較的小規模な自治体。遠方に見えるイスラエル入植地とイスラエル本土を結ぶ分離壁に囲まれている。 

  • カバラン市に設置した200立法メートルの配水池。総計約12キロメートル弱の送水管の敷設・配水管網の更新を実施。人口増(2012年現在、約8,000人)と水源不足により、水不足が深刻な中、市内の効率的な配水を担っている。 

  • カルバタ村の旧市街の広場。この協力で約6キロメートルの配水管網を更新し、400世帯が暮らす村の配水網として機能している。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

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