2018年度帰国 青年海外協力隊(JOCV) 比嘉 善哉(沖縄市出身)
職種:水泳
派遣国:エチオピア/カンボジア
配属先:エチオピアン ユース スポーツ アカデミー
カンボジア水泳連盟(コンポンチャム競泳プール)
派遣期間:2016年10月~2018年10月
略歴:沖縄県立コザ高等学校卒業後、びわこ成蹊スポーツ大学スポーツ学科コーチングコース(滋賀県)に進学し、卒業後沖縄県内で教員として2年間勤務したのち、青年海外協力隊としてエチオピア(2016.10~2017.10),カンボジア(2017.11~2018.10)で水泳指導を行う。
インタビュー
- 1.任地の気候や食べ物、生活環境などを教えてください。
- ≪エチオピア≫
標高の高い国(2300m程)であるため、気温が熱いという事はほとんどなく、涼しくて過ごしやすい。インフラ(水・電気・インターネット)の環境としてはまだまだ整備が必要である。アフリカで唯一植民地化されていない国であり、独自の文化や歴史を国民は凄く大切にしている。そのためプライドも高い。
≪カンボジア≫
気候は東南アジアという事もありほぼ沖縄に似ている。食べ物や文化も中国などの文化が入り混じって、日本人(沖縄人)が馴染みやすい国だと思う。国民性もゆったりと優しい人が多く、一日一日をゆったりと過ごすことが出来た。
- 2.活動された内容を教えてください。
- 2か国とも(エチオピア・カンボジア)水泳の競技力向上が主な活動の内容で、選手(中高生程度)と現地人のコーチに水泳の技術・知識それぞれの向上を目指しアプローチを行っていた。また、普及活動も活動内容の一つとなっていたため、初心者水泳指導を行ったり、幼稚園や小学校で水泳に関する絵本を読み聞かせを行い、水泳の道具(水着など)を実際に触ったり出来る時間を設け、少しでも水泳を知って貰う・感じて貰らえるようにと活動を行った。
- 3.活動にあたり障がいとなったことやそれを克服していった事例があればお教えください。また活動はどうでしたか?
- まずは言語の問題。派遣されていた2か国ともマイナー言語(その国でしか使用していない言語)であったため、赴任当初は日常会話を成り立たせる事で必死な状況があり、なかなか活動に関する話や意見などを上手く伝えることが出来ませんでした。しかし、それは仕方がない事で、毎日現地の方との時間を大切にしようと思い、出来るだけ関わりを作っていく中で、お互いに理解しあえ、言語の能力も伸びていきました。
2年間の活動は楽しい事も辛いことも色々ありました、本当に僕にとっていい経験になったと思います。また、得た沢山の経験はこれからの人生にとっても活かされるのではないかなと感じています。
- 4.失敗談や楽しかったこと、困ったこと、大変だったことは?
- 1か国目(エチオピア)で水泳を教えに派遣されたはずなのに、なかなかプールに行く事が出来なかった事です。アフリカと言う土地もあり水不足や、施設があまり確保できない(予算の問題など)ことから、ほとんどプールを使った活動が行えませんでした。そんな中、水泳隊員として出来る事は無いのか?と考え行動することは凄く大変でした。結果的には沢山の人から支えて頂いて、自分なりの活動を行う事が出来ました。
- 5.2年間のボランティアを漢字一文字で!(その理由もお願いします)
- 「挑」です。
本当に色々なことに挑んだ2年間でした。時には不安などもありましたが、限られた時間の中でどれだけ充実した日々過ごせるか。という事を考えて、今までやらなかった事などにも挑戦出来たことは僕にとって財産です。
- 6.これから海外に出ようとしているウチナーンチュに一言。
- 2年間の生活の中で、日本ではあまり起きないような事が沢山起き、その中で色々な感情も感じるかと思います。そんな日本とは違う瞬間を大切にしてください。また、楽しむことを忘れず現地の方たちとかけがえのない思い出を作れることを願っています!