2016年度帰国 青年海外協力隊(JOCV) 伊波 興穂(那覇市出身)

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職種:小学校教育
派遣国:ボリビア
配属先:オキナワ日本ボリビア協会
派遣期間:2015年6月29日〜2017年3月20日(1年9ヵ月)
略歴:沖縄県立西原高等学校卒業、福岡教育大学障害児教育教員養成課程卒業。県立支援学校、小学校で教諭として勤務。現職教員特別参加制度を利用し青年海外協力隊に参加。

インタビュー

1.任地の気候や食べ物、生活環境などを教えてください。
配属されたオキナワ移住地は日本の沖縄の食文化が残っており、地域の行事やお祝い事の際には沖縄そばが振る舞われたり、ゴーヤーやナーベーラー、豆腐といった沖縄で食べられている野菜や食べ物も手に入ります。
季節は冬に当たる乾期(4月〜8月ごろ)と夏に当たる雨期(12月〜3月ごろ)に分かれていますが、スールと呼ばれる南極からの南風がふくと、10度近く気温が下がることがあります。
2.活動された内容を教えてください。
午前中は配属先の幼稚園で音楽や体育の要素を取り入れた遊びの指導を行いました。午後は8年生(日本の中2相当)の担任として日本語の授業を担当しました。また、全学年の体育の授業も担当していました。活動期間中で一番大きな取り組みになったのが、第6回世界ウチナーンチュ大会にボリビアの生徒たちを引率し、沖縄県内での中学校体験や他国の日系青年たちとの交流するための企画を立ち上げたことです。
3.活動にあたり障がいとなったことやそれを克服していった事例があればお教えください。また活動はどうでしたか。
ウチナーンチュ大会の取り組みは生徒のビザ取得やホームステイ受け入れ先の調整、中学校体験入学の受け入れ校の募集・調整、ウチナーンチュ大会参加のための諸手続など、本来の担任業務と平行しながら進めなければいけない事が多く、本当に忙しかったです。そんな中で同僚や保護者の皆さん、沖縄県教育委員会やJICA沖縄のみなさんなど多くの方々の協力を得ながら企画を進め、実現することができました。一人でどうにかするのではなく、周りの人々と協力しながら作業を進める大切さを実感しました。
4.失敗談や楽しかったこと、困ったこと、大変だったことは?
赴任当初は日系移住地の皆さんとの距離感をどうはかったらいいのか戸惑い、悩んだこともありましたが、自分から地域のコミュニティーに入っていくことでだんだんと地域の皆さんから声をかけてもらえるようになり、そこから活動が軌道に乗ったとかんじています。
5.2年間のボランティアを漢字一文字で(理由もお願いします!)
「興」
2年間で多くの人と手を取り、新しく物事を「興す」場面に巡り会えました。たくさんの人と協力し、一から何かを作り出す経験ができたことは、この先も僕にとって貴重な体験になると思っています。
6.これから海外に出ようとしているウチナーンチュに一言。
楽しいことだけではないですが、「帰りたい場所」「もう一度会いたい人たち」に巡り会える2年間は最高の経験になると思います。まずは一歩を踏み出してみてください。応援しています。