2016年度帰国 青年海外協力隊(JOCV) 照屋 志歩(今帰仁村出身)
職種:感染症・エイズ対策
派遣国:ガボン
配属先:ムイラ市外来診療センター
派遣期間:2014年7月〜2016年6月
略歴:沖縄県立看護大学を卒業後、琉球大学医学部付属病院勤務。
宜野湾市保健相談センター勤務後に青年海外協力隊参加。
インタビュー
- 1.任地の気候や食べ物、生活環境などを教えてください。
- 任地の気候は、沖縄の夏と梅雨の時期が1年中続いているような気候。パイナップル、マンゴー、パパイヤは至る所に生えていて、家の中ではカビが増殖!
食べ物は、道端にサルやワニ、センザンコウ、猫と様々な動物たちが食用に売られていて、一緒にバスやタクシーに乗せられることも…マニョックという芋を発酵させて練って蒸した主食もあるが、フランスの植民地であったこともあり、焼きたてのフランスパンやごはん、スパゲッティ等、食は豊かであった。さらに、輸入物の冷凍食品、チーズやハム、ワインも豊富だったので食事には困ることはなかった。
生活環境は、停電が何週間も続いたり、断水することも。しかし、その他は、特に不自由を感じなかった。
- 2.活動された内容を教えてください。
- HIV/AIDSを中心としたムイラ市外来診療センターに配属。サービス向上のためにカルテの整理、清潔指導を行った。また、患者教育向上のため、掲示物やパンフレットを作成。
地域では、小学校、高校、軍隊、地域の家々を周って、健康教育、HIV/AIDS啓発活動を実施。特に小学校では、健康から始め、その後、性教育・HIV/AIDS啓発を行い、体を自分自身で守っていくことが大切であることを強調し、先生達に助けてもらいながら活動していった。
- 3.活動にあたり障がいとなったことやそれを克服していった事例があればお教えください。また活動はどうでしたか
- 一番は「言葉」。何言っているかわからない、と言われ続けて、言葉を話すことに抵抗を感じてしたっまった。しかし、地域に出て多くの人と話す中で、考え方を知り、言葉も少しづつ覚え、抵抗なく話せるようになった。また、地域に出たことで、出稼ぎで来ている外国人とも仲良くなり、アフリカのいろいろな言語も学び、それと同時に文化や習慣も知ることができ、視野が広がった。しかし、もっと早い段階で、怖がらないで話しておけば活動の幅が広がったと思うと悔しい。
- 4.失敗談や楽しかったこと、困ったこと、大変だったことは?
- 仕事は簡単にはいかなかったが、普段の生活の1日1日が楽しかった。一緒にごはん食べ、お茶をしたり、料理をしたり…洗濯の仕方、火の起こし方、動物の捌き方、子供の育て方等多くのことを学ばせてもらった。そして、腸も強くなったと思う。
- 5.2年間のボランティアを漢字一文字で
- 「人」
たくさんの出会いと別れ、支えがあったから、この2年間充実した日々が送れたと思う。人との出会いに感謝。
- 6.これから海外に出ようとしているウチナーンチュに一言。
- 自分と沖縄、そして日本の再発見の最高のチャンス。だけど、安全と健康には気をつけて。