平成23年度帰国 青年海外協力隊 金城 彩乃
職種:青少年活動
派遣国:バングラデシュ
配属先:Basic Development Partners(小学校を運営する現地のNGO)
派遣期間:平成22年1月〜平成24年1月
略歴:名桜大学卒業後、県内小学校にて支援員として働く。帰国後、小学校教諭免許を取得し、沖縄県の教員採用試験に合格。(2014年度から)県内小学校で勤務予定。
インタビュー
- 1. 任地の気候や食べ物、生活環境などを教えてください。
- バングラデシュの気候は、沖縄とほとんど同じでした。ただ、田舎は停電が多かったので暑くて、いろいろと不便でした。水道もないので、井戸や池、川の水でお風呂、洗濯、歯磨き、野菜や食器を洗うなどし、ガスもないので土の釜戸で料理をしていました。ぶつ切りの鶏や川魚、野菜などを塩とスパイスで炒めたり煮たりしたおかずや、スープと米を手で混ぜて食べるので、みんな手が黄色くなります。コンデンスミルクがたっぷり入った熱い紅茶も毎日飲んでいました。
- 2. 活動された内容を教えてください。
- 現地のNGOが運営する小学校の授業の質を向上させるため、主に小学校を巡回し教師にアドバイスをしたり、研修を行ったりしました。
- 3. 活動にあたり障がいとなったことやそれを克服していった事例があればお教えください。また活動はどうでしたか?
- 活動は、自分の知識や経験不足をはじめ、受け身な姿勢や楽観的な考え方が障害となり、独断的で中途半端な活動となってしまいました。それに気づくのは遅かったですが、その後はできるだけ雑談や情報共有をしたり視野を広げるよう心がけ、帰国後も引き続き改善に努めています。二年間の活動を通して、自分とゆっくり向き合い、大事なことを学ぶことができました。
- 4. 失敗談や楽しかったこと、困ったこと、大変だったことは?
- 大変だったことは、移動です。バイクが届くまでは自転車で学校を巡回していたのですが、片道一時間半かかる学校もあったし、稲刈りの時期には通り道にわらが干してあってこぐのが大変でした。雨の日は、泥にはまって転んだり、歩く時にすべったり…。
楽しかったことは、昭和時代のような(!?)村の生活を満喫したことです。村人と出会う先々で他愛ない会話をし、時にはそのままご馳走になったり、田植えについていったり、牛の出産に出くわしたり…井戸や竹の橋、ろうそく、月の光や風…値段交渉やお茶をおごり合うのも楽しかったです。
- 5. 2年間のボランティアを漢字一文字で
- 「学」
- 6. これから海外に出ようとしているウチナーンチュに一言。
- いろいろな人や出来事と出会い、いろいろなことを考えるいい機会になると思うので、ぜひ挑戦してほしいです!