平成24年度帰国 青年海外協力隊 諸見 知佳
職種:村落開発普及員
派遣国:セントルシア
配属先:コミュニティ開発局
派遣期間:平成22年9月〜平成24年9月
略歴:昭和薬科大学附属高校、東京農工大学工学部情報コミュニケーション工学科卒業。IT企業でシステムエンジニアとして勤務した後、青年海外協力隊に参加。
インタビュー
- 1. 任地の気候や食べ物、生活環境などを教えてください。
- 年中暖かく、四季はないですが雨季と乾季があります。いつでもビーチに行ける環境でした。電気・ガス・水道はほぼ安定していましたが、ハリケーンが来たときには一か月断水が続いてとても大変でした。人々は音楽と踊りが大好きで、仕事中も流行りの音楽を大音量で流しながらリズムを取っていて、仕事に集中する気はあるのかな?と疑問に思うほどでした。
北米や欧州のハネムーンの地として知られ、多くの観光客が訪れる島です。
- 2. 活動された内容を教えてください。
- コミュニティの人とコミュニケーションを取りながら、住民に何が必要か?を考え、課題を見つけてアクションプランを立てて、できるものから実行していきました。
具体的には、就業支援のためのコンピュータ講座、収入向上のためにキャンドルを作って販売するための活動サポート、夏休み期間中の子どもを対象にサマースクールを行ったりしました。
- 3. 活動にあたり障がいとなったことやそれを克服していった事例があればお教えください。また活動はどうでしたか?
- 外国人がいないコミュニティだったので、「こいつ誰だ?何しに来てるんだ?」というような扱いを最初は受けました。なんとかみんなに存在を認めてもらいたい…と思いコミュニケーションを積極的に取るようにしました。最初は子どもが私に興味を持ってくれて、子どもと一緒に遊んでいるとその保護者もだんだんと心を開いてくれるようになりました。また、コミュニティのダンスチームとダンスの練習をしたり、バーで中高年の人達とお話していくことでだんだんと私を仲間として認めてくれるようになりました。そうなると、私の活動にも協力してくれるようになりました。
- 4. 失敗談や楽しかったこと、困ったこと、大変だったことは?
- 大変だったことは、天候に左右されやすいことです。大雨が降ると洪水が起こって外出できなくなることもあります。せっかくワークショップなどを企画しても天候によって延期を余儀なくされることがよくありました。
楽しかったことは、カーニバルに参加したことです。地元の人、アメリカや台湾からのボランティアらと一緒に2日間朝から飲んで踊りながら街を練り歩いたことは一生の思い出です。
- 5. 2年間のボランティアを漢字一文字で
- 「得」
たくさんの学び、思い出、経験、人とのつながりを得ることができました。
- 6. これから海外に出ようとしているウチナーンチュに一言。
- 沖縄では経験できないことがたくさん経験できます。そしてそれは人生の宝物になると思います。
また、日本食作って!言われることが多々ありますので、巻き寿司くらいは作れるようにしておくことをお勧めします。