平成26年度帰国 青年海外協力隊(JOCV)神田 青(うるま出身)

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職種:青少年活動
派遣国:ラオス
配属先:サヤブリ県こども文化センター(情報文化局)合併後こども発展センター(教育局)
派遣期間:2012年6月〜2014年6月
略歴:具志川高等学校、琉球大学法文学部卒業。在学中はミュージカルの企画・運営を行った。卒業後、青年海外協力隊へ参加。

インタビュー

1. 任地の気候や食べ物、生活環境などを教えてください。
季節は乾季と雨季の2つ。沖縄よりも熱く、そして寒い。
社会主義の国のイメージを覆すであろう、抜けるような青い空と緑の山々、5つの国に囲まれた国ラオス。川で洗濯や水浴びをし、その川で取れた魚や裏山や畑でとれた野菜や山菜が食卓に並ぶ。主食はもち米、を手づかみでいただく。もちろんそれも、自分たちの畑で採れたもの。飢えることがない国。基本的なインフラも整っているし、質を問わなければ生活に不便なことはない。ゆったりとした時間が流れ、人々は寛容で温かい。都会がなくしてしまった本物の生活がここにはあるようなそんな気がする。
2. 活動された内容を教えてください。
ラオス首都から車で9時間、北部サヤブリ県こども発展センターという、日本でいうところの児童館で、未来への贈り物というタイトルのラオス初のオリジナルこどもミュージカルを制作・公演。そのほか言語活動やドイツ環境団体や他県のこどもセンターとの合同ワークショップを実施。学ぶ機会の創造をテーマに活動を行ってきた。
3. 活動にあたり障がいとなったことやそれを克服していった事例があればお教えください。また活動はどうでしたか?
頼るということ。初めは頼るということはカッコ悪いことだと思っていた。協力隊という名のもと、何かインパクトを持った活動をしなければならないともがいていた。けれど、一人では何にも出来なかった。島で教えてくれた言葉「なんでも一人でできないほうがいいよ、一人でできないからこそ、人とのつながりができるんだよ」。この言葉を思い出し、救われたように思う。不思議なもので頼れば頼るほど、頼られ、理解者が増えた。そこから信頼関係が始まっていくことを学んだ。頼ることすなわち、自分をさらけ出し、相手を信頼するということ。
4. 失敗談や楽しかったこと、困ったこと、大変だったことは?
初のミュージカル公演、公演日は前例がないということで、何もかも手探り状態で、まずは自分がやって見せなければならなかった。舞台のすべての要素を同時並行で進めなければならず、何度も公演が現実的じゃないとあきらめかけた。押し付けるのではなく、やる気によりそう、それは僕が活動をするなかで、心がけていたことの一つだった。そんな自分を忘れないようにしていたある日、カムという少年が僕の作業場をノックし、僕をねぎらってこずかいで買ったチャーハンをわたしてくれた。未熟な僕を助けてくれたのは、いつも真っ直ぐな子供たちの笑顔だった。もう少しやってみようと前に押してくれたのは、なんといっても子どもたちの笑顔だった。
5. 2年間のボランティアを漢字一文字で
6. これから海外に出ようとしているウチナーンチュに一言。
what a うちなーんちゅぬDNAやさ。
♪青年たーよ、三線片手に弾き鳴らし、平和求めて共に、この船で旅たとう♪