平成26年度帰国 青年海外協力隊(JOCV)向井 信朗(石垣市出身)

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職種:村落開発普及員
派遣国:ザンビア
配属先:ザンビア共和国農業畜産省ルウィング郡農業調整官事務所
派遣期間:2013年1月〜2015年1月
略歴:八重山高校卒業。文教大学国際学部に進学。在学中は、学生ボランティアとしてフィリピンのスラム支援やフィリピンの教育NGOでインターンなどを経験。大学卒業後、村落開発普及員(現、コミュニティー開発)としてザンビア共和国へ派遣。2015年1月帰国。

インタビュー

1. 任地の気候や食べ物、生活環境などを教えてください。
任地は、標高が1200mある高地であることから、一年を通じ冷涼で乾燥した気候だったので過ごしやすい場所だった。食べ物は、「シマ」と言うトウモロコシの粉をお湯で煉って作った緩いお餅のようなもので、とても食べやすく日本人にも合う味でおいしかった。生活環境は、停電や断水が発生することも多々あり、特に停電が夕方〜夜にかけて多く発生するため夕食の支度などに苦労した。
2. 活動された内容を教えてください。
活動内容は、主に郡農業普及政策の支援、稲作の普及、モリンガツリーの普及を行っていた。
郡農業普及政策の支援では、郡農業普及政策に必要な気象情報の収集・分析、QGISプログラムを用いた郡全域の地図の作成・編集、郡農業普及の評価に関する情報の収集・分析を行った。
稲作の普及では、同郡で展開中のJICA稲作プロジェクトの技術専門家の指導の下、新規農家への種子の配布、講習会の開催、定期的なモニタリング・技術指導を行った。その他に、同プロジェクトが郡内で実施中の稲作栽培試験の支援を行った。
モリンガツリーの普及では、郡内の深刻な問題の一つである慢性的な栄養不足に対し、その高い栄養価から改善が期待できるモリンガツリーを、現地農家や同じくモリンガに関わる隊員と協力し普及活動を行った。
3. 活動にあたり障がいとなったことやそれを克服していった事例があればお教えください。また活動はどうでしたか?
活動ではコミュニケーションが大きな障害だった。職場の同僚は、皆短大卒〜大卒レベルで流暢な英語を話すことから、活動の細かい説明や調整など業務の細かい部分の意思疎通に苦労した。現場では、村人の多くは現地語しか話さない為、英語が伝わらない村人とのコミュニケーションに苦労した。英語に関しては、毎晩勉強して徐々に克服していった。現地語に関しては、英語が出来る村人をパートナーにして通訳をお願いしたり、同僚に通訳や翻訳を依頼したりして克服した。
言語が分かるにつれて、文化も同時に分かることが出来たので、とてもいい経験しました。
4. 失敗談や楽しかったこと、困ったこと、大変だったことは?
大変だったことは、首都から任地までの移動。国土が広いザンビア、首都から任地まで1200キロメートルあり首都で隊員同士やJICAの集まりなどがあるたびに、一泊二日で計14時間のバス移動をしなくてはならなかったのが一番大変だった。
楽しかったことは、一緒に活動を行っている農家や同じ地域で活動しているアメリカ人ボランティアなどのいろいろな人と食事や時には飲みに行き、それぞれの文化を比較する話が楽しかった。
5. 2年間のボランティアを漢字一文字で
「人」
いろいろな人と出会い、出会った方々から多くの事を学び、そして多くの人に支えられながらのボランティア活動だったので。
6. これから海外に出ようとしているウチナーンチュに一言。
「なんくるさいなー」
海外では思うようにならないことの方が圧倒的に多い。そんな環境の中、いつもどんな状況でも前向きにプラスの方へ向かっていける魔法の言葉だと思います。