平成27年度帰国 青年海外協力隊(JOCV)伊波 彩織(宜野湾市出身)

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職種:小学校教諭
派遣国:エチオピア
配属先:アムハラ州教育局 メラウィ小学校
派遣期間:2013年7月〜2015年7月
略歴:沖縄の小学校で約5年間、音楽専科として従事した後、青年海外協力隊の小学校教員として、エチオピアの小学校の情操教育をサポートしました。

インタビュー

1. 任地の気候や食べ物、生活環境などを教えてください。
エチオピアは、1年を通して涼しく生活しやすい気候です。主食は、テフという穀物を発酵させ、ひらやーちー状に焼いたもの(現地語でインジェラといいます。)の上にいろんな具をのせて手づかみで包んで食べます。インフラは不安定で、停電・断水は頻繁に起こっていました。人々はとても人なつっこく、道を歩くと見知らぬ人にも挨拶をしたり、声をかけて助け合う文化があって、うちなーんちゅの持っている「いちゃりばちょーでー(人類皆兄弟)」の感覚と似ている所がありました。
2. 活動された内容を教えてください。
配属先は、エチオピアの田舎の小学校で、現地の先生たちと共に音楽・図工・体育の授業のサポートをしていました。また、合唱中心の音楽クラブを発足し、定期的に演奏会を行いました。
3. 活動にあたり障がいとなったことやそれを克服していった事例があればお教えください。また活動はどうでしたか?
やっぱり言語に苦労しました。エチオピアはアムハラ語というオリジナルな言語を持っていて、私の配属先の先生や生徒たちは英語が話せる人があまりいなく、細かい内容を伝えたり、生徒指導をする際に苦労しました。なかなか思うように自分のしたいことが伝わらないことはよくありましたが、諦めずに何度も伝えようとすることで、現地の人たちが私のやりたいことや言いたいことを理解しようとしてくれるようになりました。そんな現地の人々の協力のおかげで、計画した活動は大まか達成できたと思います。
4. 失敗談や楽しかったこと、困ったこと、大変だったことは?
2年目の音楽クラブの練習がなかなかうまくいきませんでした。というのも、そもそもエチオピアに部活という概念がなく、子どもたちは遊びに来ている感覚でとりくんでいるので、私が計画している内容についていけない子どもたちを、どうのせようか苦労しました。最後、なんとか発表会までこぎつけましたが、もっと子どもたちの合唱のスキルをあげたかったなあ。と反省しています。
5. 2年間のボランティアを漢字一文字で
「発」
6. これから海外に出ようとしているウチナーンチュに一言。
外にでると改めて沖縄の良さを実感します。沖縄と自分自身の再発見の旅に幸あれ