2016年度帰国 青年海外協力隊(JOCV) 湊 直(長野県出身)

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職種:コミュニティ開発
派遣国:サモア
配属先:ウィメン・イン・ビジネス・ディベロップメント
派遣期間:2014年10月〜2016年9月
略歴:沖縄大学卒業後、県内企業に就職し、会社から民間連携ボランティアとして参加。

インタビュー

1.任地の気候や食べ物、生活環境などを教えてください。
沖縄の夏が一年中続くような常夏の島で、雨季は湿度も高く寝苦しい夜が続きますが、乾季の夜はかなり過ごしやすくなります。
主食はタロイモ、パンの実、熟れていないバナナ。おかずはココナッツミルクを使った料理やチキンのスープが多かったです。砂糖がたっぷり入ったコーヒーやサモア風ココアもよく飲んでいました。
首都暮らしだったこともあり偶に断水や停電になる程度で電気も水道もかなり安定していたので特に不便に感じることもありませんでした。
2.活動された内容を教えてください。
オーガニック製品の製造・販売を行っている現地NGOでデータベース業務を中心に活動していました。
データの打ち込み作業やフォーマットの改善、商品ラベル作りなどをメインに、空いた時間にはココナッツオイルを使用した石鹸作りなどもしていました。
3.活動にあたり障がいとなったことやそれを克服していった事例があればお教えください。また活動はどうでしたか
私がITのプロではなかったためにITのプロを求めていた配属先から活動初日に信用を失い、年功序列で年下の者が意見することが許されないサモアの文化も相まって、私の提案や意見は一切聞き入れてもらえませんでした。しかし、地道に活動を続けていく中で私のコンピューター技術を認めてもらえ、最終的にはパソコンで困ったことがあると私に尋ねにきてくれ、デザイン業務なども依頼されるようになりました。
4.失敗談や楽しかったこと、困ったこと、大変だったことは?
失敗したのはデザインや作業の効率化を優先した結果、サモア人が使いこなせないものを作ってしまったことです。いくら上等なものでも私がいなくなった後に使ってもらえなければ意味がないので、多少デザイン性が落ちたり作業量が増えたりはしましたが、後からサモア人も使えるものに作り直しました。
5.2年間のボランティアを漢字一文字で
「絆」
サモアとの絆ももちろんですが、JICA事業の関係で沖縄の方々がよくサモアに出入りされていたこともあり、サモアに行ったことで沖縄との絆も深まりました。
6.これから海外に出ようとしているウチナーンチュに一言。
人生楽しんだもん勝ち。戸惑うことも迷うこともぶつかることもあると思いますが、如何にその地でその暮らしを楽しむかだと思います。