【プロジェクト紹介】ちゃーがんじゅー学校・地域歯科保健プロジェクト

−ラオスの子どもたちのお口の健康を推進!−

2014年9月25日

ちゃーがんじゅーとは沖縄のことばで“いつまでも健康”を意味します。草の根技術協力事業「ちゃーがんじゅー学校・地域歯科保健プロジェクト」は国立大学法人琉球大学が5年間の予定で実施しているプロジェクトで、ラオス国シサタナーク郡において学校や地域における歯科保健衛生活動の仕組みを構築し、人々の健康の増進を目指すものです。

校庭で歯磨きをする子どもたち

このプロジェクトはシサタナーク郡の小学校10校をモデル校とし、セタティラート病院の歯科医師や学校の校長先生、教員らを中心に多くの関係者を巻き込み進められています。活動の中ではこれまでラオスでは一般的ではなかった、児童の歯科検診・身体測定や歯科治療、歯磨き指導、歯科予防教育および住民へのアンケート調査などを行っています。活動をとおし、モデル校では児童らが2時間目の授業終了後に毎日、校庭でブラッシングを行うことが定着し、2012年のスタート以来、児童のう蝕罹患率が減少するなど、徐々に活動の成果が現われはじめています。

沖縄の小学校での歯科検診の様子を熱心に見学するラオスの校長先生と歯科医師

2014年5月にモデル校の校長先生7名とセタティラート病院の歯科医師3名が沖縄での研修に訪れ、それぞれ沖縄の学校現場や、病院での歯科治療の様子などを視察しました。
研修の中で、日本では「地域・学校・病院」が連携して児童の健康づくりに関わっていることを紹介し、ワークショップでは「学校だより」の作成方法などを現職の養護教諭から学びました。また、琉球大学付属小学校で歯科検診を視察したり、学校給食に参加したりしました。校長らは「保護者や地域住民が学校での活動に積極的に参加していることに驚きました。ここで学んだことをラオスに持ち帰り活かしたいです。」と話していました。

デンタルフェスティバルの様子

また、2014年5月30日には、ビエンチャン市ドンサバ小学校で国際子どもデーのイベントが行われました。このイベントはシサタナーク郡教育局が主催するもので、本プロジェクトも会場にブースを設け、「子どもの日デンタルフェスティバル」を開催しました。この時期に併せ、専門家としてラオスを訪れていた琉球大学の新崎教授と仲宗根助教授はセタティラート病院の歯科医師らとともに、歯科検診を実施しました。中には泣き出す子もいましたが、125名の児童が保護者と一緒にブースを訪れ、お口の健康をチェックしてもらいました。これらの活動を通じて、保護者にとっても歯の健康の大切さへの理解が進みました。

今年度はプロジェクトの3年目にあたり、折り返し地点を迎えます。プロジェクト後半も沖縄・ラオス間でより一層協力しながら、ラオスの子どもたちと地域住民の健康増進のために、一人でも多くの人々に“お口の健康”の大切さを伝えていくことが期待されています。