日本で学んだ広報で分別率アップ!ベトナムごみ減量プロジェクト

2015年7月30日

各家庭に配布したチラシを披露したマンさん(中央)。左は指導した古我知浩 沖縄リサイクル運動市民の会代表、右は中村英雄 那覇市環境部副部長

日本で行われた研修でごみの分別についてグループディスカッション中のマンさん(左から二人目)
ホイアン市の将来のためになぜ分別が必要なのかを自分で理解する過程は市民理解を得るために重要なステップ

効果的な広報についてプランを発表するマンさん。この成果がホイアンでの各戸配布チラシとなって実現した

ごみ処理場に届くごみは分別が進んできているが、収集されたごみからは、まだ有価物が回収できる

3年にわたる草の根技術協力「ホイアン・那覇モデルのごみ減量プロジェクト」が終了しました。

このプロジェクトは、大量のごみの処理に悩むベトナム国ホイアン市に、かつて同じような悩みを抱え、そして克服した那覇市のノウハウを伝えることを目的として、那覇市と沖縄リサイクル運動市民の会が共同提案し、実施してきました。

満杯が近づいている処分場をできるだけ長く使うためには、住民の理解を得たごみ分別の徹底が必要です。

ごみになるようなものを買わない、ごみを出さないような生活をする、すぐ捨てないで何度も使う、リサイクル資源になるものを分別する、といった行動が求められます。

沖縄県内でレジ袋が有料化されているのも、こうしたごみ減量活動の一環です。

こうした活動は住民一人ひとりの協力なしには成立しません。
那覇市でもパンフレットや広告などでごみ減量の取組みを根気強く呼び掛けた結果、今やごみの減量や分別は当たり前の習慣になっています。

2015年1月。ホイアン市から研修のために沖縄にやってきたマンさんは、自分が担当するカムナム地区のごみ分別を進めるためにどのような広報をしたら良いかを学びました。

まずは自分自身が「なぜごみの分別が必要なのか」を理解すること。そして、住民のみなさんに協力してもらうためには、思いを伝える技術を身につけること。

マンさんはカムナム地区の住民にごみ分別の必要性を訴えるために、まずは地元の婦人会でごみ分別の講習会を実施しました。

はじめ婦人会の方々は協力的でしたが、面倒なごみの分別をこれからも続けてもらうためにはどうしたらよいでしょうか。

沖縄での研修の際に、市民に思いを伝えるため研修員みんなで検討・提案した活動の中で、マンさんが行動に移したのが、定期的なごみ組成調査の結果を書いた広報レターでした。

マンさんは定期的に収集後のごみを確認して、分別されていないごみの割合を記録しています。

マンさんの作成したチラシ。なぜごみを分別するか、ごみの収集方法などが説明されているほか、正しく分別されている割合を報告するなど家庭のモチベーションを上げる工夫がされている

これを住民に分かりやすいように円グラフにして、広報レターに記載しました。

このように結果が見えると住民の皆さんもやる気が出てきますよね。

プロジェクトは終わりましたが、マンさんはじめホイアン市天然資源局のみなさんは那覇市に学んだ活動を続けて行きます。