世界で活躍するウチナーンチュ・日系社会と繋がろう!!

2016年10月19日

第6回世界のウチナーンチュ大会連携イベント「日系社会連携セミナー」を開催!

日時:2016年10月19日(水)13:30〜16:50

会場:JICA沖縄国際センター 多目的室 (ニライホール3階)
 
参加者:県内企業・団体33名

主催:独立行政法人国際協力機構 沖縄国際センター

共催:沖縄県

講演:第6回世界のウチナーンチュ大会実行委員会、沖縄海外展開支援ネットワーク、
沖縄世界ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション

 国内有数の移民県である沖縄県では、戦前戦後を通して多くの県民が海外へ移住し、現在では北米・南米をはじめ、世界各地に約40万人の沖縄県系人が存在します。海外の沖縄県系・日系社会の若い世代が主体となっていく中、沖縄県系・日系社会とのネットワーク構築の有り方の見直しが急務となっています。
こうした状況下、「第6回世界のウチナーンチュ大会」が開催され7千人を超える海外参加者があり、今後も沖縄県系・日系社会との活発な関係構築が期待されています。
 JICA沖縄では、これまで「中南米日系社会との連携調査団」派遣等を通じて、県内企業と沖縄県系・日系社会との連携を支援してきました。
その一環として有識者のプレゼンテーションや調査団参加企業の帰国報告等を通じて、沖縄県系・日系社会との更なる関係強化とビジネス連携の構築のため本セミナーを開催しました。

<セミナープログラム>
13:30-13:35 開会挨拶 JICA沖縄国際センター 所長 河崎 充良

13:35-14:15 基調講演 I 
      「世界のウチナーンチュと沖縄県の国際交流施策」
      沖縄県文化観光スポーツ部 文化スポーツ統括監 照喜名 一 氏

14:15-14:45 現地報告 「めんそーれ、アルゼンチン -日系社会との連携- 」
        JICAアルゼンチン事務所 所長 武田 浩幸

14:55-15:35 基調講演 II 
      「日系社会との連携 -次世代日系人とのパートナーシップ関係構築へ」
       合資会社イデア・ネットワーク 代表取締役 松本 ファン アルベルト 氏

15:35-16:05 「中南米日系社会との連携調査団」全体報告
        JICA中南米部 移住・計画課 課長 松本 仁

16:05-16:35 「中南米日系社会との連携調査団」報告
        参加企業 株式会社リュウクス 代表取締役 謝花 一成 氏

16:35-16:40 閉会挨拶 JICA沖縄国際センター 次長 阿部 裕之



【画像】基調講演I:
「世界のウチナーンチュと沖縄県の国際交流施策」
沖縄県文化観光スポーツ部 文化スポーツ統括監 照喜名 一 氏

沖縄移民の歴史、沖縄21世紀ビジョンに基づいた県系ネットワークとの連携事業、第6回世界のウチナーンチュ大会についてご紹介いただきました。
 「今回で第6回を迎えた世界のウチナーンチュ大会は海外移住者の子弟を迎え、世界各地の県系人功績を称えるとともに、沖縄県系社会とのネットワークの確立と発展・次世代への継承を目的としてスタートしました。今後もウチナーンチュ大会等で深めた県系人との絆を基に、様々な分野での国際交流を強化していきたい。」


【画像】現地報告:
「めんそーれ、アルゼンチン -日系社会との連携- 」
JICAアルゼンチン事務所 所長 武田 浩幸

アルゼンチンの経済・投資環境、JICA事業と沖縄県系・日系社会との連携について紹介した。
 「アルゼンチンは、農業、エネルギー、鉱物資源等、ポテンシャルが非常に高い。また、12月末に発足した新政権は、開放的自由主義経済を基本としており、ビジネス環境が大幅に改善しつつある。アルゼンチンでは、日本は優れた技術を有する国として知られており、太陽光発電等の再生可能エネルギーやごみ処理技術等、環境分野での日本の技術にも関心が高い。
 他方、アルゼンチンの日系社会の約8割が沖縄県系人であることから「沖縄」のプレゼンスは非常に大きく、関係者らは沖縄の伝統芸能の継承等、活発に活動している。また、アルゼンチンの各界で活躍している日系青年らは、非常にエネルギッシュであり、ビジネスや専門分野等で日本と繋がることに非常に強い関心を有している。未来志向でこうした層と関係を強化することは、両国にとって有意義である。
沖縄県の方々には、JICAの様々なプログラムを利用して是非アルゼンチンに来て頂きたい。」


【画像】基調講演II:
「日系社会との連携
 -次世代日系人とのパートナーシップ関係構築へ」
合資会社イデア・ネットワーク 
代表取締役 松本 アルベルト 氏

 国内外の日系社会との連携と次世代日系人とのパートナーシップ構築についてご説明いただきました。
「日系社会といっても移民先の環境や時代の変化等によってその形は様々であり、地域・国によって日系社会の形も異なる。また、世代交代や混血化によって日系社会の意識も変化している。同じように日本国内の「南米の日系コミュニティ」(日本生まれ・日本育ちの2世の日本在住)も出身国への帰属意識が残りつつも定住化によって子弟の成長と社会統合によってその意識も変わってきている。現在の国内外の日系社会と日本企業が連携するには、お互いにリスク・利益を享受する連携が重要となる。共に問題や課題を共有し、共に対応する関係が求められている。また、ビジネスという投資には当然様々なリスクを伴う。現地を熟知した日系社会と繋がることで法律・法制度の運営、政権交代等の様々なリスクを緩和または回避することが可能である。海外ビジネスの実績がない日本の中小企業とって、やはりJICAが実施している様々な支援事業を通じて日系社会のネットワークや人脈を是非活用してもらいたい。また、その次のステップとして、JETROや業界団体等のサポートをフルに活用するといった連携関係も重要である。」


【画像】「中南米日系社会との連携調査団」全体報告
JICA中南米部 移住・計画課 課長 松本 仁

「中南米日系社会との連携調査団」派遣について紹介した。
「「JICAは移住者・日系人の定着・生活の安定のための支援事業、日本との「イコール・パートナー」としての日系社会との連携強化に寄与する事業を推進している。また、JICAはODAと民間ビジネス活動の連携を推進する中、移住先国で活躍する日系人をパートナーとして、日本の民間企業と連携を促進することで、日系社会が現地の開発課題の解決に貢献し、さらに民間企業が中南米への事業展開を実現するといった互恵的な協力関係の促進を目指している。「中南米日系社会との連携調査団」では、日本の民間企業を現地に派遣し、投資・ビジネスセミナーや商談会の開催、プロジェクト視察、企業訪問、現地日系社会とのネットワーク構築等を通じて、参加企業の中南米への事業展開実現を支援している。今回派遣された調査団はパラグアイとアルゼンチンを訪問し、参加企業から「現地の特性、経済動向、日系人の現地社会における活躍の場を比較できたことにより、参加企業が各国の特性に応じたビジネス連携を行うにあたってのアプローチや日系社会との連携を模索する機会となった」等のコメントがあった。」

【画像】「中南米日系社会との連携調査団」報告
参加企業 株式会社リュウクス 代表取締役 謝花 一成 氏

建築資材である「加熱改質フライアッシュ」の製造・販売を主力商品として調査団に参加され、ビジネス展開の可能性調査と沖縄県系人を中心とした日系社会とのネットワーク構築を目的として参加されました。
 「パラグアイにおける地元建築家との意見交換では、現地の建設資材市場について情報を入手した。日本のような成熟した市場に至っていないが全体的には経済発展の大きな可能性を感じた。アルゼンチンは歴史と成熟した国で、在亜沖縄県人連合会による歓迎を受け今後のネットワーク構築の手掛かりとなった。今回の調査団を通して、日本の中小企業の役割は、日本国内で鍛えられた独自技術やサービスの力を活かし、日系社会と協力しながら現地で事業展開をすることで、地元経済や社会にインパクトを与え、貢献する役割を担える喜びを発見できた。」

世界中から沖縄県人系子弟が集うウチナーンチュ大会の連携イベントとして、また、日系社会を通じた県内企業の海外展開へのきっかけづくりの場として本セミナーを開催しました。セミナー参加者からは「民間企業と日系社会とのビジネス連携の可能性を大いに感じた」、「具体的な事例が多く、沖縄の独創性・可能性を感じたセミナーだった」等といった声がきかれました。

 JICA沖縄では、沖縄県内企業の皆さまにJICA事業を知っていただき、JICA海外展開支援事業の活用について積極的にご検討いただくため、今後もセミナーやイベントを開催し、途上国への海外展開を目指す県内企業をサポートしていく所存です。


連絡先:JICA沖縄国際センター 民間連携担当
電話番号:098-876-6000
E-mail:jicaoic-psp@jica.go.jp