ブータン王国でのさらなるキノコ普及に向けて

~草の根技術協力事業 琉球大学  ブータン西部キノコ生産農家の生活向上プロジェクト ~

2018年12月13日

現地でのキノコの様々な食べ方を知ってほしいと、ティンプーにある日本食レストラン「颯ラーメン」の協力のもと、エリンギ・ナメコ・ブナシメジ・マイタケ・エノキタケ・シイタケ・ヒラタケなどを使った日本食料理を作っていただき、ブータンマッシュルームセンターの方たちと試食会を行いました。

現在までブータンではキノコの料理と言えばチーズの煮込み料理しかなかったのですが、サラダやお寿司など、バラエティは多岐にわたることを知り、現地での今後の様々なキノコ料理の普及を期待するところです。

ブータン事業を行って約2年、うまく進むことばかりではありませんでした。
現地でのキノコ生産がうまくいっていない現状を隠して日本側に「生産はうまく行っている」と伝えていたり、培養室の天井に穴が開いていたため繁殖した雑菌が落ちてキノコ栽培がうまくいかなかったりと、日本国内のプロジェクトでは考えられないようなことが起こることもあります。

しかし、この2年間で、ブータンのマッシュルームセンターの職員はキノコの接種技術が向上し、衛生観念も改善してきました。一番の大きな成果は、現地のキノコ農家の人たちが、キノコ栽培の技術を吸収してより多くの質の良いキノコを作りたいという意欲をもって、研修では積極的に質問したり、研修で学んだことを自主的にレポートにまとめたりしていることです。

以前日本にキノコ研修に来た栽培者宅を先月視察したところ、ほだ木から立派なシイタケが発生していました。キノコ栽培の技術を学んできた成果が少しずつ形になって表れてきています。

こうした現地の人たち「生産技術を学んで生産量を増やしたい」という思いにこたえるために、残り7か月のプロジェクトに全力で取り組んでいきます。