ブータン国における養鶏農家育成事業が始まりました!

2019年2月25日

チラン県の養鶏農家さんたちとの意見交換会

プロジェクトサイト選定と現地の草刈りを行政の人、農家、私たちで行いました

本プロジェクトは2019年1月にスタートしました。
キックオフとして、1月14日〜30日までブータンの首都ティンプーとプロジェトサイトであるチラン県を訪れました。
プロジェクト最初の訪問ということもあり、カウンターパートである農業省畜産局とプロジェクトが行われるチラン県庁へのプロジェクト説明と協力の再確認、そしてプロジェクトを一緒に進めていく養鶏農家たちとの意見交換を行いました。

ブータン王国では、鶏卵は自給率100パーセントの優秀な畜産産業ですが、供給はまだまだ不安定であることと、加工などの鶏卵の活用が久しく要望されていることを見ると、養鶏においての支援がまだまだ必要である状況です。
今回のプロジェクトにおいては、今一度養鶏の基本を確認するとともに、鶏卵を得るまでの工程を標準化できればと考えています。
生産量と品質の安定が図れることで、市場での鶏卵価格が安定し、国際的な関心事である「食の安全」を見える化していくことが狙いです。そのことで農家の所得向上を目指していきます。

本プロジェクトは、まず試験農園(パイロットファーム)を作り、管理された環境での養鶏実践を公開します。
現地では、地元の若者を雇用し、農園の管理をしてもらいます。
管理をしながら養鶏技術を学び、3年後にはプロの養鶏家として自立できるように研修も行います。ブータンの大きな問題である若者への仕事不足を少しでも改善できたらという狙いもあります。
また、「食の安全」の見える化を市場に打ち出しことで、新たなマーケットを作り出すことも可能です。
すでに養鶏を営んでいる農家に対しては、特別な研修を提供していきます。
3年間で全戸を網羅することが不可能であることから、積極的な農家と農業普及員に対して研修を行い、仲間たちに広めていく形を計画しています。幸い、チラン県には養鶏組合があり、50戸ほどの農家が加入しています。彼らが自分たちで学び合える「学習コミュニティ」を形成することも視野に入れています。

プロジェクトは時間の区切りがあり、その中でできることは限りがありますが、現地で養鶏を営む農家さんたちには、長く続いている日常のうちの3年です。
プロジェクトが進んでいる時だけの活動にならないように、生産の現場であるチラン県や、市場となり得る都市の人々にまで、つながりを作っていける活動にしていきたいと考えています。