【開催報告】アジア女性社会起業家ネットワークサミット

2019年10月17日

玉城知事と登壇者の方々

パネルディスカッションの様子

同日開催したJICA沖縄展示会

展示会・SDGsコーナー

JICA沖縄の事業紹介

サミット交流会(琉球新報ホール)

 10月12日(土)・13日(日)、JICA沖縄では、沖縄県立図書館にて「AWSEN SUMMIT Vol.1 アジア女性社会起業家ネットワークサミット」を沖縄県、沖縄県産業振興公社、一般社団法人オーセンと共催しました。
 本サミットは、「誰ひとり取り残さないために私たちができること~日本とアジアをつなぐ沖縄から生み出すSDGs実現への一歩~」をテーマに、国内やアジア各地で活躍する社会起業家を招き、二日間を通して社会課題の解決と持続可能なビジネスについて討議する場として開催し、開会挨拶で玉城沖縄県知事は、「SDGsを達成するビジネスの在り方を沖縄から発信するいい機会になる。沖縄らしいSDGsを考えるきっかけにしてほしい」と述べられました。

 オープニングのパネルディスカッションでは、京都市ソーシャルイノベーション研究所長 大室氏、宇沢国際学館取締役 占部氏、JICA沖縄 佐野所長が登壇し、「誰ひとり取り残さない経済・社会・個人としてあり方」をテーマに、SDGs達成に向けたビジネスについてそれぞれの視点から意見を出し合いました。大室氏からは現在のソーシャルイノベーションと創出の仕組みについて、占部氏からは経済学者の宇沢弘文氏が提唱した社会的共通資本と持続可能な社会・経済について提言があり、佐野所長からは、SDGs達成に向けたJICAの事業紹介のほか、日本と開発途上国を繋ぐJICAの役割について、「JICAはネットワーク作りに留まらず、イノベーションの創出に必要な“摩擦力”を生み出すブースターのような組織でありたい」と考えを示しました。
 パネルディスカッション後は、サラヤ㈱でボルネオ島保全事業やアフリカウガンダでの事業に携わる中西氏のほか、招聘した女性社会起業家4名が登壇し、会社設立の経緯や社会課題解決への想い、事業を進める上での障壁やそれを乗り越えてきた経験について共有いただきました。二日目は約70人の参加者がグループにわかれて招聘した起業家を囲み、それぞれが抱える悩みや課題、今後の方向性について初日で得た学びを交えながら議論を重ねました。両日ともに参加者からの質問や意見が絶えない会場の様子から、本サミットのテーマに対する関心の高さが伺えました。

 その他、JICA沖縄では本サミットの開催に併せて、沖縄県立図書館3Fエントランスホールにて展示会を開催しました。展示会場では、サミットのテーマに関連する書籍の紹介やSDGsコーナー、SDGs達成に向けたJICA沖縄の活動紹介を行い、開催期間中は多くの方に足を止めていただきました。
 JICA沖縄は、企業の海外展開を支援することを目的として、今後も各種イベントやセミナーの開催を予定しています。ご関心のある企業・経済団体・自治体の皆様のご参加をお待ちしております。

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■開催日:2019年10月12日(土)・13日(日)
■会 場:沖縄県立図書館
■共 催:沖縄県、沖縄県産業振興公社、一般社団法人AWSEN、JICA沖縄
■プログラム詳細は下記関連リンクよりご覧ください。

<お問い合わせ>
 JICA沖縄 民間連携担当 上原、照屋、米里
 TEL:098-876-6000  E-mail:jicaoic-psp@jica.go.jp