地域提案型

平成23年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名 カンボジア
2.事業名 沖縄・カンボジア「平和文化」創造の博物館づくり協力
3.事業の背景と必要性 沖縄県平和記念資料館はトゥールスレン虐殺博物館(以後、TSGM)をカウンターパート機関(以後、C/P)とし、「世界に平和理念のメッセージ」を発信すべく、2009年から3年間、JICA草の根技術協力事業(地域提案型)「沖縄・カンボジア『平和博物館』協力」事業を実施し、「平和博物館」の管理運営に必要なノウハウを有する人材育成を行ってきた。
上記プロジェクトを通じて(1)企画展示、(2)資料収集保存、(3)平和教育普及活動に係るTSGMの人材育成に協力し、C/P自身で常設展示への工夫、収蔵資料の管理運営改善等を行えるようになった。加えてチーム力の醸成、学芸員技術の向上等の成果を挙げている。また、プロジェクト最終年度には、成果の集大成として、合同企画展「ツーピース(TWO PEACE)−二つの平和博物館の平和創造展」を開催した。一方、より組織的なアプローチが不可欠であり、博物館が今後「平和」を発信する博物館としての役割を果たすためには、組織力向上が必要とされている。
このため今次プロジェクトでは、これまでの成果を持続的かつ発展させるために、沖縄県立博物館・美術館が中心となり、沖縄県平和祈念資料館の協力を得て、カンボジア国立博物館(NMC)とTSGMの2つの博物館を対象に、博物館の組織力向上、学芸員スキルの向上、マネジメント力の向上を目指す。
4.プロジェクト目標 国民から愛される「平和文化」創造拠点としての博物館管理運営能力が強化される。
5.対象地域 プノンペン
6.受益者層(人数規模) カンボジアの国・地方公共団体(教育、歴史、博物館などを担当する部署)、博物館施設の職員、他
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
  1. 「平和文化」の創造拠点としての博物館の理念及びその管理運営方法が理解され実践される。
  2. 「平和文化」を醸成するために歴史的教訓を次代へ発信するための活動が展開される。
  3. 「平和文化」の推進啓発のための施設・展示づくりが理解され、入館者満足度に留意した展示活動をはじめとする博物館活動が工夫される。
  4. 学校教育・社会教育における「平和文化」の創造推進拠点としての博物館活動が実践される。
<活動>
1-1 「平和文化」創造拠点としての博物館の理念と活動を学ぶ。
1-2 市民、国民に愛される博物館の魅力づくりの方策を研究する。
1-3 博物館活動(資料収集・保存、調査研究、展示、教育普及)の管理運営方法を学び、実践する。
1-4 魅力ある博物館活動のアクションプランを作成する。
2-1 常設展示の工夫がなされ、入館者の展示の理解促進を図る。
2-2 「平和文化」創造の礎としての戦争遺跡などの残された資料の保存方策について学ぶ。
2-3 「平和文化」創造のための戦争遺跡の歴史的教訓、活用について学ぶ。
2-4 「平和文化」創造のための戦争遺跡に関する情報発信力の強化について学ぶ。
3-1 「平和文化」創造の推進のための展示づくりについて学び、関連催事を行う。
3-2 「平和文化」創造のために双方の歴史・文化理解を促すための交流展示を行う。
3-3 入館者の展示理解や満足度に係る調査や評価方法について学ぶ。
4-1 学校教育に位置づけられる博物館活動(アウトリーチ)について学ぶ。
4-2 市民、国民が自文化に対する誇りを醸成することのできるような博物館活動について学ぶ。
4-3 地域社会において博物館活動(アウトリーチ)を実施する。
8.実施期間 2012年7月から2015年3月
9.事業費概算額 30,000千円
10.事業の実施体制 現地の実施体制:
  1. カンボジア国立博物館
  2. トゥールスレン虐殺博物館
国内の実施体制:
  1. 沖縄県立博物館・美術館
  2. 沖縄県立平和記念資料館
II.応募団体の概要
1.団体名(提案自治体) 沖縄県
2. 対象国との関係、協力実績 カンボジア国国別事業実施計画において、我が国はカンボジア政府が掲げる「四辺形戦略」を基盤とし、「経済基盤の強化」、「社会開発の促進」、及び「ガバナンスの強化」を援助重点分野と位置付けている。本件は、人間の安全保障の実現を図る観点から、ガバナンスの基礎となる平和の定着を推進するため、平和文化の創造を図るものである。