地域提案型

平成19年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名フィジー
2.事業名フィジー国理学療法士臨床技術研修
3.事業の背景と必要性

フィジーにおける理学療法分野は、1)患者に対する理学療法計画が充分に立てられていない。2)退院後のフォローがリハビリテーションサービス提供システムの中で充分に機能できていない(CBRシステムの未確立)。3)理学療法サービスの提供に対するスタッフ間での自己研鑽(患者のための知識、技術の向上のための勉強会あるいは基本的な患者に向う姿勢(待たせない、乱雑に扱わない等)の意識を持つための自己啓発の場が少ない。4)疾患別理学療法、特に整形外科疾患等に対する技術や知識は評価方法も含めて比較的充分に持ち合わせているものの、それを臨床に生かす努力が充分でないことや技術の偏りがある、5)理学療法設備(備品を含む)の老朽化と物品の不足等の課題を抱えている。

これらの課題の1)から4)に対応して、急性期、回復期、在宅までの継続した理学療法の重要性を理解し、病院内で行なわれる回診、ケースカンファレンスや勉強会に参加することで、多様な患者1人ひとりに対して「患者の治療に責任を持ち、意欲的で向上心の高い」安全で質の高い理学療法をフィジー国国民に提供することの重要性を再確認すること、及び青年海外協力隊の現地での活動への理解を促進することを目的として本事業が計画された。

沖縄県と島嶼性等類似の状況下にあるフィジー国内の3つの公立病院(CWM病院、ラウトカ病院、ランバサ病院)からそれぞれ1名ずつ研修員を受け入れ、急性期病院とリハビリテーション専門病院、さらに在宅支援のためのデイケア、訪問理学療法等において理学療法の実務研修を通じて、フィジーにおける質の高い理学療法サービスの提供が期待される。

4.事業の目的フィジー国CWM病院、ラウトカ病院、ランバサ病院理学療法士の患者治療への意識の向上と安全で質の高い理学療法をフィジー国国民に提供する。
5.対象地域フィジー全国
6.受益者層フィジー保健省基幹病院理学療法士
7.活動及び期待される成果
  1. CWM病院、ラウトカ病院、ランバサ病院の理学療法士が、患者の治療目標を設定し計画的な理学療法実施計画を策定できる。
  2. 医師、看護師、その他の医療関連職種とのチームアプローチの理解が進む。
  3. 地域リハビリテーションについての理解が深まる。
  4. 自国における理学療法サービスの質を向上させるためのアクションプランを作成できる。
8.実施期間2008年4月〜2010年3月(2年間)
9.事業の実施体制日本側:社団法人沖縄県理学療法士会
フィジー側:保健省(CWM病院、ラウトカ病院、ランバサ病院)
II.応募団体の概要
1.団体名(提案自治体)社団法人沖縄県理学療法士会
2. 対象国との関係、協力実績事業開始に先立ち、フィジー国を訪問し、保健省、各病院及びフィジー理学療法士協会への本事業案の説明、案件形成のための調査、現地理学療法士との意見交換を経て、各関係機関から本事業に対する協力についての快諾を得た。本事業の実施を契機に、沖縄で経験した理学療法を現地理学療法士に伝え、派遣されている理学療法士JICAボランティアの活動への理解促進に寄与したい。