地域提案型

平成21年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名ベトナム
2.事業名柿の生産と加工技術の普及
3.事業の背景と必要性

飯田市が所在する長野県南部地域では、江戸時代より干し柿(市田柿)の生産が盛んに行われていた。事業対象地域であるダラット市も同様に柿を生産し、生柿、及び干し柿として出荷しているが、生柿は出荷価格の決定を仲買業者に主導されており、また、干し柿は品質が低いことなどから、販売価格は低く抑えられている。農家及び加工に携わる生産者は、生産及び加工品質の向上による収入の拡大を望んでいるが、資金及び技術力ともに不足しているのが現状である。ダラット市は、柿生産、加工業の育成による地域産業を振興に関心を有しており、飯田市産業経済部はベトナム国ダラット市農業技術センターより、柿生産・加工技術向上の協力依頼を受けた。

飯田市は、高付加価値の市田柿の生産・販売にともなう、農家からの柿の安定的購入、地域雇用の創出、並びに市田柿の知名度の向上などを通じた地域振興に実績を有するかぶちゃんファーム株式会社と協力し、ダラット市の柿生産・加工農家の収入向上を目標とする事業を開始することとなった。

4.事業の目的ダラット市の柿生産関係者の収入が向上する。
5.対象地域ベトナム国ラムドン省ダラット市
6.受益者層ダラット市の柿生産関係者
7.活動及び期待される成果

<成果>

1.栽培技術が確立し、高品質の柿の生産量が増える。

2.柿加工品技術が確立し、高品質の干し柿の生産量が増える。

3.ダラット市において、栽培加工技術を習得した農家数が増加する。

<活動>

0.ベースライン調査実施(現地)
(1)対象農家収入、(2)生産:村数、グループ数、総生産量、生産品種、面積、(3)加工:業者数、量・品質、(4)販売:販売ルート
1.柿栽培

1−1 柿栽培・加工農家に対して、年間栽培サイクル研修((1)剪定(2)開花(3)防除(4)摘果(5)収穫(6)施肥)を行う。(日本)

1−2 専門家と農業技術センター職員が、試験園にて適正栽培技術の研究・試験(剪定、防除、摘果)を実施する。(現地)

2.加工技術・商品製作

2−1 柿栽培・加工農家に対して、加工技術研修((1)皮むき(2)簾干し(3)乾燥(4)粉だし(5)保存(6)品質管理(7)衛生管理)を行う。(日本)

2−2 専門家とセンター職員が、試験設備にて適正加工技術の研究・試験(加工、製品化)を実施する。(現地)

2−3 柿栽培・加工農家に対して、商品製作研修((1)市場調査(2)製品管理(3)販売方法の研究(4)物流体制(5)品質管理)を行う。(日本)

2−4 専門家が柿栽培・加工農家に対して、販売に関するアドバイスを行う。(現地)

3.柿栽培・加工技術普及(現地)

3−1 試験園・試験設備を設置する。

3−2 専門家と農業技術センター職員が、定期的に技術勉強会を開催する。

3−3 専門家と農業技術センター職員が、農家への出張指導を実施する。

8.実施期間平成22年9月〜平成25年9月
9.事業の実施体制ダラット市農業技術センターとダラット市人民委員会が本事業のカウンターパート機関である。農業技術センター長をプロジェクト責任者、副センター長を技術担当兼業務調整、そしてセンタースタッフを技術担当として配置している。
II.実施団体の概要
1.団体名(提案自治体)かぶちゃんファーム(株)(長野県飯田市)
2.対象国との関係、協力実績平成21年9月にかぶちゃんファーム(株)代表取締役がダラット市に表敬訪問し、人民委員会副議長と農業技術センター所長との会談を行い、その席上でダラット市の干し柿生産における技術協力を要請された。