地域提案型

平成24年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名 ベトナム
2.事業名 ベトナム国ホーチミン市における都市排水管理技術向上プロジェクト
3.事業の背景と
必要性
ホーチミン市では急速な都市化に伴い水環境が悪化しており、また市域が低地のため、サイゴン川の潮位の影響を受け、浸水も多発しているが、都市排水施設である下水道管路は老朽化が進み、下水道管路の損傷などによる道路陥没や浸水の拡大などのリスクが懸念され、都市排水施設の整備と維持管理が重要な課題となっている。
但し、都市排水施設の維持管理にあたっては、同市は大阪市と同様に非常に交通量が多く、人口も密集していることなどから、道路交通や住民生活への影響を最小限に抑えながら、安全かつ効率的に行わなければならない。浸水対策についてはハード整備は完成まで時間を要することから、局所的な浸水緩和・軽減策(住民の自助による対策も含む)についても組み合わせて行っていくことが必要である。
しかしながら、ホーチミン市の都市排水施設を管理しているホーチミン市洪水対策センター(SCFC)と、そのもとで実際の維持管理を行っているホーチミン市の都市排水施設を管理しているホーチミン市都市排水公社(UDC)は、都市排水管理技術の向上、維持管理作業時の安全管理技術の向上及び住民の都市排水施設の保全に対する理解の向上について、課題を抱えている状況である。
そのため本プロジェクトは、ホーチミン市に先行して課題を解決してきた大阪市の技術やノウハウや、(財)都市技術センターの人材を活用し、UDC及びSCFCに対して技術協力を行うものである。
4.プロジェクト目標 モデル地区におけるホーチミン市の都市排水管理能力が向上する。
5.対象地域 ベトナム国ホーチミン市
6.受益者層(人数規模) ホーチミン市民 約712万人
7.活動及び
期待されるアウトプット
〈アウトプット〉
1)UDC職員、SCFC職員が適切な都市排水管理技術を取得する。
2)UDC職員、SCFC職員の維持管理作業時の安全管理技術が向上する。
3)住民の都市排水施設の保全に対する理解が深まる。
〈活動〉
1)-1 既存施設、維持管理の状況等を分析し、新たに収集が必要なデータ項目や台帳・記録様式を確定させる。
1)-2 モデル地区での点検計画および点検マニュアルを作成する。
1)-3 点検を実施し、施設の状況、健全度を把握するとともに、必要なデータを収集、整理する。
1)-4 清掃や修繕の優先順位付け等の作業の効率化を検討し、モデル地区での清掃や修繕に関する計画および作業マニュアルを作成する。
1)-5 整理されたデータをもとに、住民との協働、自助による対策を含む局所的な浸水軽減・緩和策を立案する。
1)-6 協力対象機関の技術者を対象に国内研修を行い、内部研修計画を作成し、帰国後、実施する。
2)-1 維持管理作業の内容を分析し、安全管理上の課題を抽出する。
2)-2 維持管理作業時の安全管理マニュアルを作成する。
2)-3 安全管理マニュアルを試行する。
2)-4 協力対象機関の技術者を対象に国内研修を行い、内部研修計画を作成し、実施する。
3)-1 住民啓発の内容について検討し、モデル地区において、ワークショップを企画、広報する。
3)-2 ワークショップ後の開催内容をとりまとめ、モデル地区において住民啓発を図る。 
8.実施期間 2013年6月から2016年3月
9.事業費概算額 19,500千円
10.事業の実施体制 日本側:一般財団法人 都市技術センター/相手国側:ホーチミン市都市排水公社、ホーチミン市洪水対策センター
II.応募団体の概要
1.団体名(提案自治体) 大阪市
2.対象国との関係、協力実績 大阪市は、ホーチミン市と1997年以来ビジネスパートナー都市として交流を行ってきており、2011年には水・環境分野を中心とする協力関係にかかる覚書を締結し、下水道分野でも専門家派遣や研修受入、浸水対策調査等の技術協力を行ってきている。