地域提案型

平成24年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名 ベトナム
2.事業名 「道の駅」を基盤とした農業の第6次産業化による地域振興
3.事業の背景と必要性 クァンナム省は、面積10,438平方キロメートル、人口150万人で、農業従事者が8割を占める農村地帯であるが、砂質土壌で水利も悪く農産物の栽培には厳しい地域で、干害、台風、雨季の洪水などの被害も多い。クァンナム省と都市部との所得格差是正のため、2011年から南房総市はクァンナム省人民委員会やクァンナム省プロジェクト運営委員会と協働して、すでに設立されていた「ビンアン道の駅」の基盤を整備してきた。今後、「道の駅」が安全野菜や特産物の販売推進基盤としてより充実し、加工事業や推奨品制度の整備を行い、さらに、集荷・販売・配送を共同化させて販路を拡大し、農家の自立と所得向上、雇用の拡大を促す必要がある。
4.プロジェクト目標 農民が営業力を獲得し、道の駅農民売店やVietGAP(注1)加工所などの資産を活用して、安全野菜(注2)を普及させて道の駅や遠隔地での販売を拡大し、商品開発も定着して、農民所得が持続的に向上する。
5.対象地域 クァンナム省北部地域
6.受益者層(人数規模) 農民(2,300世帯、13,800人)
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
1)安全野菜栽培農家が、連携して遠隔地への出荷と販売、配送を行う。
2)道の駅を基盤にして、特産品をブランド化し、加工にも取り組み、特産物や工芸品、加工品の販売アイテム数、売り上げを増加させる。
<活動>
1)遠隔地での安全野菜販売のためにマーチャンダイジング研修を行って、「販売戦略」を策定し、日本側とベトナム側とで協働して受注・販売活動を実施する。
2)−1道の駅での情報発信、展示、販売管理と、加工、販路拡大のための研修を行い、販売品目の拡大と、農産物加工事業を実施する。
2)−2省が創設する「推奨品制度」の構築と、普及の支援を行う。
8.実施期間 2013年7月から2016年3月
9. 事業費概算額 19,682千円
10.事業の実施体制 南房総市役所の企画部・農林水産部・商工観光部と、南房総市道の駅連絡会、南房総市国際交流協会が協働して事業の実施を行う。
II.応募団体の概要
1.団体名 千葉県南房総市国際協力実行委員会(千葉県南房総市)
2.対象国との関係、協力実績 笹川平和財団の助成による「日越地方市民団体交流事業」(2006年10月〜2009年3月)に参画し、「ビンアン道の駅」の設立を支援した。
2011年からは草の根技術協力事業により、クァンナム省プロジェクト運営委員会と協働して、道の駅活用の基盤となるVetGAP加工所と野菜乾燥施設、農民売店の設置を支援し、地域振興の知見の共有を行っている。

(注1)2008年に農業農村開発省(MARD)が定めたベトナムの適正農業規範(GAP/Good Agricultural Practice)。人間と環境に対して安全な野菜を栽培するための基準のこと。

(注2)安全な農産物を生産するためのVietGAP基準(Vietnamese Goods Agricultural Practices)を満たす野菜のこと。