地域提案型

平成21年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名 ベトナム
2.事業名 南房総の「道の駅」の知見を活かした住民参加による地域振興−安心野菜販路開拓を契機とした地域活性化
3.事業の背景と必要性 ベ国の都市部と貧困地域である農村部の地域間格差是正のためには、当該地域住民自ら地域の活性化に取り組めるようになることが早道である。このため、同国の国家計画である「道の駅」設置が本事業対象地域のクァンナム省内にも計画されており、「道の駅」を住民参加による地域活性化のための様々な機能を持つシステムとして構築することを提案したところ、同省は2008年7月にプロジェクト運営委員会を設置、安心野菜の栽培促進と販売及び「道の駅」構築に着手した。
ハード面の整備と合わせ、対象地域農家の自立による生産と販路の拡大がもたらす所得向上を図る必要があり、そのためには安心野菜栽培に取り組む農家の「能力形成」が急務である。「道の駅」を安心野菜の集荷・販売・配送の拠点とし、出荷方法の標準化・集荷・販売・配送の共同化などを推進する「安心野菜の販売システム」構築が求められる。また、同市周辺では安心野菜への消費者ニーズが高まり、周辺のレストラン等が地元産の安心野菜を求めている。さらに、同省内の世界遺産を訪れる国内外の観光客による安心野菜への潜在的なニーズは大きく、安心野菜を使用した食事も観光客誘致のひとつの有望なツールとなりうることから、将来的な地域連携機能への展開も見込み、観光客誘致に効果の高い「一括受発注システム」の構築に向けた環境整備も非常有効である。
「ビンアン道の駅」は民間企業によって建設され経営されるが、隣接して同委員会が主体となって整備・運営する「安心野菜を販売する農産物直売施設」を設置すれば、「道の駅」の飲食施設に鮮度の高い安心野菜が供給されるだけでなく、「道の駅」利用者への販売もできるほか、本施設を運営することで築かれる供給と販売の共同化に配送機能が加われば、近隣の飲食施設への販路が拡大し、さらに農民の所得向上が期待される。
4.プロジェクト目標 事業対象地域で、農民自らの手により道の駅を活用した組織的な安心野菜の有利販売が定着し、農民の所得が持続的に向上する。
5.対象地域 ベトナム国クァンナム省
6.受益者層(人数規模) クァンナム省の地域農民・民間企業・道の駅関係者
7.活動及び期待される成果 1-1 運営委員会に対し「生産者の顔の見える安心野菜」の出荷・販売・配送に関する実務研修を実施する。
1-2 日本側専門家と運営委員会により「安心野菜」の出荷・販売・配送の共同化計画を策定する。
2-1 運営委員会に対し、現地の農産物栽培状況、社会状況に合わせた連携組織の研修を実施する。
2-2 安心野菜栽培農家と農民売店および「道の駅」間で「安心野菜」販売のための連携計画を作成する。
3-1 運営委員会に対し、「道の駅」で農産物販売を行うための品質管理、販売路拡大に関する研修を行う。
3-2 専門家と運営委員会により、「道の駅」の農産物売店の運営組織の検討を行う。
4-1 運営委員会に出荷規格外品の活用や価格下落時の農家所得安定のための農産品加工研修を実施する。
4-3 専門家とプロジェクト運営委員会メンバーにより、農産物加工構想の策定を行う。
5-1 運営委員会に対する「道の駅」情報発信の研修を実施する。
5-2 運営委員会に対し、「一括受発注システム」などの観光客誘致の手法研修を実施する。
5-3 専門家と運営委員会により、「道の駅」を核とした観光ネットワーク構想の策定を行う。
5-4 運営委員会に対し「道の駅」の地域連携機能の拡大を目的に日本国内の「道の駅」視察研修を実施する。
8.実施期間 2010年7月5日から2013年3月31日
9.事業費概算額 17,393千円
10.事業の実施体制 日本側実施団体:千葉県南房総市
ベトナム側カウンターパート:クァンナム省プロジェクト運営委員会
II.応募団体の概要
1.団体名(提案自治体) 千葉県南房総市(千葉県南房総市)
2.対象国との関係、協力実績 2006年10月〜2009年3月「日越地方市民団体交流事業参画
2009年2月タムキー市近郊ビンアンの国道沿いに道の駅1ヵ所が起工され、同年末に「ビンアン道の駅」の落成が予定されている。