草の根パートナー型

平成20年度第1回 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名バングラデシュ
2.事業名総合衛生教育を通じた地域住民の健康状態改善事業
3.事業の背景と必要性

バングラデシュでは、5歳未満児の死亡率が高く(出生1000人当たり69)、下痢はその死因の上位を占めている。下痢の発生要因の中でも、水を媒介した発生率が高いと言われ、その背景には衛生設備の不足に加え、人々の衛生観念が低いことが影響している。政府の公衆衛生普及の100%達成政策によりトイレ普及は一定の進展が見られるものの、当団体の活動地域内のトイレ普及率や衛生習慣の定着度は全国平均を著しく下回り、また設置されているトイレは低コストのため壊れやすい。さらに、学校のトイレや井戸は質・量の面において不十分な上、衛生教育が適切に行われず、衛生習慣が定着しにくい環境を生んでいる。また、既存トイレはジェンダー配慮に欠けており、思春期の女子生徒の中途退学を誘発している。

このような状況を改善するには、学校を総合衛生教育の中心とし、設備面の改善のほかに、子ども活動を通じた住民への衛生知識普及と衛生習慣定着を図り、設備の維持管理体制の構築、政府機関や地方自治体、住民組織の組織能力を並行して進める必要がある。

4.事業の目的事業実施対象学区内の子どもを含む住民が、衛生知識を身に付け習慣化することにより、健康状態が改善される。
5.対象地域チリルバンダール、ハティバンダ、ジャルダッカ、カンシャマ、シュリプールの5ウポジーラ(郡に相当)内の選定された小学校100校の学区域
6.受益者層事業実施対象校の児童2万人とその親、教師500人、地方自治体等関連機関・組織(5のウポジーラ評議会及び49のユニオン評議会)、学校運営委員会1,300人を含む事業実施対象学区内の住民(約111万人)
7.活動及び期待される成果
  1. 子どもを含めた住民に正しい衛生知識が普及し、衛生習慣が定着する。
  2. 事業実施対象校に男女別トイレ、井戸、手洗い場が整備される。
  3. 子ども、教師及び地方自治体関係機関などの、衛生普及および施設維持管理能力が向上する。
8.実施期間2009年7月〜2011年9月(2年3ヵ月)
9.事業費49,994千円(予定)
10.事業の実施体制プラン・ジャパンが、JICAとの密接な連携を保ちながら事業管理運営のためにプロジェクトマネージャーを配置するなど全面的な責任を担い、今までの活動において得られた教育分野の知見・ノウハウの移転を行う。現地での特に衛生普及活動は、プロジェクトマネージャーの管理の下に、プラン・バングラデシュから水・衛生専門家を配置し、現地NGOと連携しつつ実施する計画である。日本での連絡・サポートはプラン・ジャパンが、現地での連絡・サポートはプロジェクトマネージャーがプラン・バングラデシュの国統括事務所および活動地域事務所の協力を得て実施する。
II. 実施団体の概要
1.団体名財団法人日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)
2.活動内容

保健衛生、教育、人材育成、環境、収入増加など、生活基盤を整えるための包括的な開発援助プロジェクトをアフリカ、アジア、中南米の途上国49カ国で実施。

国内においては、(1)寄附収集・支援者の募集、(2)プロジェクトの形成・実施管理、(3)支援者への活動報告、(4)支援者と途上国の子どもの交流、支援者の現地訪問などの支援、(5)各種の刊行物・出版物発行、講演会の開催などを通しての広報活動を実施。