草の根パートナー型

2016年度第2回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 カンボジア
2.事業名 地域住民と地方保健行政との協働により実現する住民主体型タイ肝吸虫症予防対策モデルの検討
3.事業の背景と必要性 タイ肝吸虫症は肝臓がんの発がん性がある寄生虫感染症で、タイ・ラオスでは保健対策が実施されている。しかし、カンボジアでは複数州での流行が確認されているが、これまで国家保健対策等の取組みはなされていない。本症は淡水魚の生食により人に感染する寄生虫症だが、食の嗜好に基づく生活習慣病でもある。効果的な対策を実施するには住民一人一人の理解と意識化、行動変容につながる住民参加型の取組が必要であり有効であると考えられる。
4.プロジェクト目標 住民がタイ肝吸虫症感染のリスクを知り、自分たちの健康を守るための活動モデルを開発し、住民が中心となって実施できる。
5.対象地域 淡水魚生食習慣のある地域3州程度(コンポンチャム州、プレイベン州、トゥボン・クモゥム州等を予定)
6.受益者層(ターゲットグループ) 淡水魚生食習慣のある地域(モデル対象は内、3州6村程度)住民及び地方保健行政(州保健局・郡地域保健事務所・保健センター)職員
予定受益者数:6村住民3,000人程度(検便のみなら6,000人)、保健省 約10人、地方保健行政 約40人
7.生み出すべきアウトプット及び活動 <アウトプット>
1.住民が自分たちの感染実態を知り、健康リスクに気づく
2.住民が自分たちで実施可能な予防計画案を考えることができる
3.住民が予防活動を継続的かつ自律的に実施するための方法が検討される
4.住民と保健行政が協働し予防活動に継続的に取り組める
<活動>
1-1 プロジェクト(山梨大学と国立マラリアセンター)が参加型アクションリサーチ・タイ肝吸虫症の基礎トレーニングをボランティアと地方保健行政スタッフに実施する
1-2 ボランティアと住民が参加型アクションリサーチをプロジェクトと一緒に実施する
1-3 「結果の共有・理解」サポート活動としてプロジェクトが住民に提示する資料を作成する
1-4 プロジェクトが補佐し、ボランティアによる結果の共有と問題の理解会議が開催される
1-5 プロジェクトがモデル活動の対象となる6か村(以下、対象村)を決定する
2-1 プロジェクトが対象村での「住民会議」実施のためのサポート活動を実施する
2-2 対象村ごとに住民会議を開催し、ボランティアと住民が教材開発、予防方法検討、課題検討を行う
2-3 住民会議により提案された予防計画案を住民と地方保健行政(主に郡と保健センター)が協働して仕上げる
3-1 対象村住民と保健行政が、住民会議・保健スタッフ研修会・合同会議等を実施し、これまでに住民と保健行政が協働した活動の精査と向上を図る
3-2 プロジェクトで対象村全体を見渡し、各村の予防活動を評価し、住民中心で実施する予防活動モデルを提示する
4-1 プロジェクトと保健省が予防活動継続のために必要とされている保健行政の課題と解決方法検討会議を実施する
4-2 プロジェクトがモデル・ボランティアと地方保健行政(主に郡と保健センター)職員を対象に人材育成を実施する
8.実施期間 西暦2018年2月~2021年1月(3年0ヵ月)予定
9. 事業費概算額 75,320千円
10.事業の実施体制 「カンボジア国立マラリアセンターおよびカンボジア保健省・地方保健行政(県保健局/郡地域保健事務所/保健センター)」、「対象地域住民」、「山梨大学等日本人研究者等」の3者による協働事業として実施
II.応募団体の概要
1.団体名 国立大学法人山梨大学
2.活動内容 山梨大学は、豊かな人間性と倫理性を備え、広い知識と深い専門性を有して、地域社会・国際社会に貢献できる人材の養成を目指して教育・研究を行っている。