草の根パートナー型

2015年度第1回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 コスタリカ国
2.事業名 生活改善アプローチによる農村開発モデル事業
3.事業の背景と必要性 コスタリカ農牧省(MAG)は、農業生産や所得の向上が必ずしも生活の質の向上に繋がってこなかった反省から、生活改善を直接の目的とする活動を通じて、生活と生計の向上に主体的に取り組める住民を育成する生活改善アプローチの効果の実証・制度化を目的に、生活改善アプローチ実証プロジェクトを開始した。一方、JICAの生活改善アプローチ研修に参加した帰国研修員が数家族を対象に生活改善活動に取り組み、コミュニティ全体の生活環境や農業生産性の向上にもつながる成果を上げた。
そうした取り組みを再現し、プロジェクトのモデルとすべく、同じJICA研修コースに参加した帰国研修員が市長を務めるオロティナ市で生活改善ファシリテーターチームが結成された。しかし、ファシリテーター育成においてもモデル活動の実践においても、帰国研修員の知識や経験では不十分であり、同アプローチの基盤となる経験を有する日本の知識や経験などの支援が必要とされている。
また、オロティナ市の入植地では、所得や雇用機会の不足のみが生活の問題として捉えられ、活用できる既存資源も把握されていない。
4.プロジェクト目標 オロティナ市のモデル集落住民が生活改善アプローチによるグループ活動を実施し、住民の生活の質が改善し「健康」、「教育・子育て」、「家計」及び「家族関係」が向上する
5.対象地域 オロティナ市入植地内のモデル2集落(513世帯、約2,000人)
6.受益者層(ターゲットグループ) モデル集落(オロティナ市入植地)で活動する生活改善ファシリテーターチーム及び集落住民
7.生み出すべきアウトプット及び活動 <アウトプット>
1.生活改善ファシリテーターチームの育成:オロティナ市の生活改善ファシリテーターチームの生活改善技術及びファシリテーション能力が向上する
2.モデル集落における生活の質の改善:オロティナ市のモデル集落住民グループが生活改善活動を日々の生活の中で実践し、生活の質(健康、教育・子育て、家計、家族関係)が改善する
3.生活改善活動の持続的協力体制の確立:オロティナ市以外の全国8地域の対象集落住民に向けてモデル集落実践グループの経験が発信・共有・認知され活動をネットワーク化することにより、モデル集落実践グループの更なる意欲と改善活動能力が向上する。
<活動>
1.1)生活改善ファシリテーター育成研修、2)対象集落の選抜とファシリテーション計画の策定・実施、及び3)生活改善ファシリテーター活動の自己評価チェックリストの作成とチェックリストに基づく評価の実施
2.1)モデル集落住民実践グループによる生活改善アプローチの学習、2)モデル集落実践グループによる生活改善活動の計画策定・実施、及び3)モデル集落住民による生活改善活動及び成果のモニタリングと振り返り
3.1)農牧省が実施する全国8地域の活動住民とモデル集落実践グループの経験共有、2)日本及びモデル集落における生活改善アプローチ実践の事例教材作成、3)全国8地域のファシリテーターチーム対象に事例教材を用いた研修の実施、及び4)モデル集落実践グループ対象に経験共有活動のモニタリングと振り返り
8.実施期間 (西暦)2016年2月22日〜2019年5月31日(3年3ヵ月)
9.事業費概算額 66,725千円
10.事業の実施体制 【日本側】特定非営利活動法人国際農民参加型技術ネットワークが、プロジェクトマネージャー、生活改善専門家及び現地調整員を派遣し、本事業の運営管理及び技術指導を担う。
【コスタリカ側】オロティナ市役所が実施機関、MAGが協力機関となり、本事業を実施する。
II.応募団体の概要
1.団体名 特定非営利活動法人 国際農民参加型技術ネットワーク(NPO法人イフパット)
2.活動内容 開発途上国の小規模零細農家に対して、適切な改良栽培技術を開発・普及することにより、所得向上と農村地域の持続的発展に寄与することを目的に設立され、1)JICA本邦研修の受託、2)コンサルタント育成研修及び国際セミナー実施、3)JICA短期専門家派遣を行っている。