草の根パートナー型

平成25年度第1回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ガーナ
2.事業名 在来家畜生産の効率化によるガーナの食料事情向上支援
3.事業の背景と必要性 ガーナの人口は10年で30%増加し、特に北部では食料供給が不安定で、深刻な栄養不足が起きている。食料問題の解決には、穀物だけでなく動物タンパク源の確保が必須である。現状では野生動物の狩猟への依存度が高く、生態系に重大な影響を及ぼしている。よって野生動物に替わる持続可能なタンパク源の確保は急務と考えられるが、気候条件の厳しい北部では欧米原産の大型家畜の飼養や魚類の養殖は困難な状況である。本提案では、新たな家畜として、アフリカ原産で食用として好まれている大型齧歯類、グラスカッター(アフリカタケネズミ)の優良系統の飼育普及を支援することにより、問題解決を図る。
4.プロジェクト目標 育種改良したグラスカッターを農家へ配布して飼育法を広く普及し、食育および環境教育を行い、タンパク源の安定供給による食料事情の向上をはかる。
5.対象地域 とくに食料不足、栄養不足が深刻で、乾燥気候のためウシやブタなどの大型家畜飼養が困難な、ガーナ北部のUpper West地域
6.受益者層
(ターゲットグループ)
直接の受益者は上記対象地域のグラスカッターの配布および技術指導を受けた住民。特に女性は伝統社会において地位が低く、栄養不足や供給不安定などの食料問題の影響を受けやすいが、グラスカッターのような小型家畜は女性が所有できるため、余剰肉の販売により経済力向上ひいては地位向上につながる。将来的にはサブサハラアフリカ全体の食料事情改善につながる。
7.期待されるアウトプット及び活動 <アウトプット>
1.新たな小型家畜(グラスカッター)の飼育技術をもつ指導員が育成される。
2.Upper Westの農家へ優良家畜が配布され、飼育法が普及する。
3.食育、環境教育が奏効し、栄養バランスや生物多様性保全への関心が高まる。
<活動>
1.ガーナ大学に設置予定の在来家畜改良センターを起点に指導員を育成する。
2.首都アクラ周辺のモデル農家での成果にもとづき、Upper West地域への配布・定着を目指す。
3.資源の持続的活用のため、学校や婦人団体を対象に、食育、環境教育活動や調理加工実習を実施する。
8.実施期間 2014年3月〜2017年2月(3年)
9.事業費概算額 49,996千円
10.事業の実施体制 ・提案団体である京都大学野生動物研究センターを中心とした、本事業に関わるメンバーからなる「事業班」を設ける。
・カウンターパート機関のガーナ大学が、ローカルNGOとも連携して、家畜飼育を普及・浸透させる。
・住民組織及び個々の住民が事業の活動主体や裨益対象となる。
・管轄権や近隣の地方行政機関と緊密な連携体制をとり、活動経験や成果を迅速に還元する。さらに、アフリカ諸国の類似地域へも成果を広報し普及する。
II.応募団体の概要
1.団体名 京都大学 野生動物研究センター
2.活動内容 野生動物の保全や飼育繁殖に関する学術研究、大学院教育を通じての研究者や実務者の養成、留学生の受入、国際学術交流研究、国際協力事業を含む国内外での地域支援活動など。ガーナ大学とは2009年学術交流協定締結。