草の根パートナー型

平成19年度第1回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名インド
2.事業名マハラシュトラ州プネ県における貧困削減のための農村開発事業
3.事業の背景と必要性

対象地域であるプネ県ムルシ地区は、プネ県に14ある地区の中で最貧困地域の一つであり、住民のほとんど(73%)が農耕生活を営んでいる。しかしその大半が小規模経営であり、灌漑設備が未整備であり、また機械化もされていない。

ICAは1998年より、同地区で土壌侵食・流出防止のための植林事業を皮切りに、カンボリ村において灌漑施設とそこに繋がるパイプラインの設置、アグロフォレストリー、バイオダイジェスターの建設を試験的に行なってきた。また2005年には同地区に灌漑/バイオマス専門家を派遣し、灌漑システムの普及と家畜の普及についての基礎調査を行なった。これらの過去の事業や調査で明らかになったのは、主として灌漑の未整備による農業生産性の低さと、代替収入源が出稼ぎもしくは土地の売却による一時的な収入しかないという生計向上手段に関する多様性のなさである。

農業に見切りをつけ、土地を売り都市に移り住むが、必ずしも望み通りの生活を得られない若者が増える中、後戻りのきかない農村の崩壊が進んでいる。よって地元の経験と適正技術を組み合わせた事業が必要とされている。

4.事業の目的ムルシ地区の4カ村において、住民の生活を改善し、ムルシ地区における農村開発のモデル事業とすること。
5.対象地域マハラシュトラ州プネ県ムルシ地区
アンダーレ、カタルカダック、カンボリ、ジャワルの4村
6.受益者層上記4村に住む住民約500名(20〜60歳までの健康的な男女)、地域行政職員
7.活動及び期待される成果
  1. 人材育成:地域行政職員と4ヵ村の住民を対象に参加型リーダーシップトレーニングを行うことにより、地域における行政と住民の間の交流とチームワークが活発し、持続的開発を可能とする環境が整備される。
  2. 酪農支援:乳牛飼育の技術移転、資材供与、組合設立と統合、バイオガスプラントの設置を通し、牛乳の卸売りによる収入増、ガス、肥料に対する支出の軽減が見込まれる。
  3. 農業支援:果樹や薬用樹の導入による収入向上、灌漑システムの建設による生産性の増大、そして各種の農業トレーニング、視察、フォーラムを通してより広い層への知識の拡散を狙う。
8.実施期間2008年10月〜2011年10月(3年)
9.事業費49,946千円(予定)
10.事業の実施体制本部:ICAジャパン(計6名)
カウンターパート:ICAインド(計8名)
II.実施団体の概要
1.団体名特定非営利活動法人 ICA文化事業協会(通称:ICAジャパン)
2.活動内容ICAジャパンは、草の根レベルの住民による住民のための長期的な地域発展を基本理念として、住民参加型の地域総合発展を行なっている。
3.対象国との関係、協力実績1990年以降、植林、環境教育、農業指導、コミュニティ開発等の活動を進めている。