草の根パートナー型

平成21年度第一次補正予算による草の根技術協力事業 緊急経済危機対応−包括型採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名インド
2.事業名北インドの農村栄養と母子保健改善プロジェクト
3.事業の背景と必要性

アーシャ=アジアの農民と歩む会は、2004年よりアラハバード農業大学継続教育学部をカウンターパートとし、安全な食べ物作りを推進すると同時に、農村衛生、保健事業をアラハバード県の農村を中心に行ってきた。成果として、U.P.州アラハバード県農村では、有機農業組合、SHG、青年クラブが組織され、また、平成20年以降アラハバード県下6ヵ村において農村ボランティアが育成されつつある。

しかしながら、平成20年度同学部が運営する僻地小学校の村落を中心に調査をした結果、乳幼児、児童の栄養不良や下痢症による成育不良、就学への意欲低下が問題となり、子供たちやその村人たちの低い識字率にもつながっていることが確認された。これらの地域においては、栄養や衛生に関する適正な知識を得る機会が極めて少なく、また収入の不安定さから食を確保することも容易なことではない現状にある。

平成20年度実施した母子保健調査では、出産直後、適切な母乳育児がされておらず、乳児の病気に対する抵抗力を弱め、更に母乳の分泌低下を招き、乳児の生育不良に拍車を駆けることにもつながっていること、また、非衛生的な哺乳瓶での授乳が、乳児の下痢症などの病気や栄養不良の原因となっていること、更に、生後6カ月後に必要とされる補完食が遅れがちなため、乳児や幼児の発育が遅れていることが明らかになった。

以上の問題を解決するため、農村ヘルスボランティア育成の強化を図り、政府の医療・保健機関と連携して、農村保健と栄養改善活動を図ることが必要とされている。

4.事業の目的僻地農村部において、自主的な農村保健改善・向上事業が養成された農村ヘルスボランティアによって活発化されること
5.対象地域U.P.州アラハバード県カルチャナ郡(Subdivision)内にある6カ村
6.受益者層対象地域及びその周辺村に居住する農村住民約20,000人。特に農村の若い母親とその子どもがターゲットとなる。
7.活動及び期待される成果1)農村において農村ヘルスボランティア(VHV)の研修が充実強化される。
2)VHVの中からVHVリーダーが育成される
3)VHVとそのリーダーを中心に農村におけるセミナーを実施できる。
4)僻地村においても乳幼児、幼児の発育状況を把握するための身長・体重測定が実施される。
5)母子健康手帳が作成され、その使用法が普及される。
6)健康と栄養のバランスをよりよくするための家庭菜園が普及される。
7)当学部とVHVとその村の協力者らが中心になり村の生活状況を把握するための村落調査が定期的にできるようになる。
8.実施期間2010年1月〜2012年3月(2年3ヶ月)
9.事業費38,803千円(予定)
10.事業の実施体制国内業務は本会の事務局員が国内調整員と主な国内業務の任に当たり、現地には弊会よりPM、現地調整員、短期専門家を派遣する。カウンターパートとして、アラハバード農業大学継続教育学部を選ぶ。当学部の専門分野のスタッフ4名、補助員2名を本件実施担当スタッフとして配備する。
II.実施団体の概要
1.団体名特定非営利活動法人 アーシャ=アジアの農民と歩む会
2.活動内容本会は、2003年よりアジア農村住民に対して、地位の向上と自立を促進するために、農業・農村開発支援事業への支援活動を行っている
3.対象国との関係、協力実績2003年以降、アラハバード県において、農業指導、収入向上研修、女性の地位向上事業および農村保健衛生改善事業等を展開。