草の根パートナー型

平成18年度第1回 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1. 国名マラウイ
2. 事業名マラウイにおける食の安全保障の確立と衛生改善
3. 事業の背景と必要性

近年の気候変動による干ばつの影響で、主食となるメイズ(トウモロコシ)の収穫が激減し、2005年末から2006年初頭においてマラウイでは400万人が食糧不足に面し非常事態宣言が政府より出された。中部ンコタコタ県はマラウイ国の中でも貧困ライン以下の所得を示す貧困地域にあたる。土壌はやせており、さらに農機具や農業技術、貯蔵技術は未熟であり、加えて農民は穀物の種子や農薬・肥料を購入することができない経済状況に有る。また、マラリア・下痢・エイズなどの疾病に起因する労働力不足などが栄養状態や衛生状態の悪化に拍車をかけている。

提案団体は2006年2月にンコタコタ県ムワザマ地区において約900世帯の農民への緊急の穀物種子配布事業を行ったが、さらに抜本的な農作物の自給自足体制の確立のための技術移転、栄養改善と衛生改善による健康の回復が急務と考える。また、自給自足体制を持続させていくためには、地区や村ごとに核となるリーダーが必要であり、持続可能なコミュニティを形成できる人材育成も急務である。

4. 事業の目的マラウイ中部ンコタコタ県ムワザマ地区における栄養価の高い食糧の持続的自給体制の確立と衛生改善及び人材育成
5. 対象地域マラウイ中部ンコタコタ県ムワザマ地区3集落22ヶ村
6. 受益者層対象地域における貧困農民約900世帯(4,500人)
7. 活動及び期待される成果

<栄養改善>

  1. 土壌改良に関するパーマカルチャー(環境保全型有機農法。以下PC)講習会の開催と実習による土壌改良技術の普及。糞尿分離型エコサントイレの設置と講習会の開催による堆肥の作成と低コスト化。
  2. 水管理組合の形成、水利管理に関するPC講習会の開催と実習による水利管理技術の普及。乾季の低湿地帯利用の増進。
  3. 穀物の種子配布と作付け指導、種子保存方法の講習会の開催と実習による種子保存技術の普及。
  4. 穀物貯蔵庫の設置とネズミ、害虫駆除及び腐敗菌対策による貯蔵技術の普及。
  5. 栄養改善のための豆類の摂取講習会と実習及びモニタリングによる栄養改善の確認。

<衛生改善>

  1. 糞尿分離型エコサントイレの講習会、建設と利用指導及びモニタリング。
  2. マラリア感染防止のための蚊帳利用の講習会と実習及び蚊帳の配布によるマラリア発症者数の減少。

<人材育成>

  1. 各講習会と実習を通じた各村におけるリーダーの輩出
8. 実施期間2007年7月〜2009年11月(2年5ヶ月)
9. 事業費総額50,000千円(予定)
10. 事業の実施体制NICCOマラウイ事務所が実施主体となり、ワーキンググループ(村内委員会、現地専門家、現地住民)が中心となって事業を行う。また、NICCO本部および日本人専門家がサポートを行う。また、マラウイ農業省、灌漑省および保健省との協力関係、特にこれら省庁のンコタコタ県担当者とは緊密な連携を行う。
II. 応募団体の概要
1. 団体名社団法人 日本国際民間協力会(NICCO)
2. 活動内容地球規模的視野に立ち、途上国の人々の経済的・精神的な自立を図るため、途上国の現場でともに生活・労働をしながら、貧困層の経済的自立、環境保全、人材育成を行っていくことを活動方針とする。その方法・手段としては本会の得意分野である環境保全型有機農法、長期資機材貸与制度、職業訓練等を展開しながら、共存共生の実現を通じて、世界平和の実現に寄与することを最終目的とする。本会は特定の宗教や政治思想には一切関与せず、徹底した人道主義に基づいて、救援活動を旧組織以来27年以上展開してきた。