草の根パートナー型

平成19年度第2回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名マリ
2.事業名サヘル地域女性による衛生環境改善事業
3.事業の背景と必要性本事業の対象地域のトゥグニコミュンへは、首都のバマコ市から200kmの距離でさほど遠い地域でないにもかかわらず、医療施設や、医療従事者(医師、看護師、助産師)が存在せず、人々の健康維持には劣悪な状況の地域である。人々には風土病、感染症、怪我等の病気や事故が多発している。また、地域保健普及担当者の不在で公衆衛生に対する知識が欠如している。この状況のなか、特に下痢の症状や赤痢、腸内寄生虫のいる子供が多い。また、女性は妊娠時の過重労働や知識の欠如、栄養の不足、男性の理解不足が原因して、流産や中毒症を引き起こしている。出産時には、専門の助産師が不在のため、経験に頼る老婦人の介助による処置は、衛生面、技術面で不適切な為に産後の異常出血、感染症の惹起による死亡者が多い。加えて近年は、農作物の収穫減少により貧困が深まり家族の生活を支える為に出稼ぎ者が増え、彼らが帰省する時にはエイズに罹患している男性が多くなった。地域住民に日常生活上で困難な事を尋ねると、病気になった時に行く診療所や薬も無く、治療してくれる人が居ないので子どもが直ぐに死んでしまう、ということを答える傾向にある。この地域の中心であるクリコロ町には国立病院はあるが、そこへ通うには時間がかかり、交通手段がなく費用もかかるので、容易に行くことはできない。
このような状況下で生活をしている人たちに対して、日常生活に隣接した場所で、病気予防や公衆衛生知識を啓蒙し、正常な出産を介助するような仕組みを整え、人々の困難な日常生活を緊急に救済することが必要である。
4.事業の目的人間の安全保障にかかわる重要な条件が満たされていない地域において、主婦自らの手で家族の健康を護り、未来に生きていく子どもたちへ健全な生活環境を残すことを目的とする。その為に医療従事者を育成し、居住地近くに医療従事者を配置し、緊急の事態、病人や出産に正常に対処できる環境を作ることを目的とする。
これは、地域の人々が自立した持続可能な生活を送るための基本的な対処である。
5.対象地域マリ共和国クリコロ県トゥグニ共同体
6.受益者層地域一般住民 18,000人
7.活動及び期待される成果
活動1:保健コーディネーター、助産師が育成される。
1-1:助産師候補者の選定と研修実施
1-2:保健コーディネーターの研修実施
1-3:啓発用指導教材の作成
1-4:保健コーディネーターがK会への指導(衛生に関する知識・情報提供、組織運営)
活動2:健康啓発・管理のための女性組織*が作られる。〔*ケネヤ ムソーの会を組織(バンバラ語で「健康管理女性の会」の意。〕
2-1: 31ヶ村でK会メンバーの選出
2-2:K会用制服の準備
2-3:K会学習回の実施(公衆衛生・病気予防活動に関する訓練)
2-4:K会が自村の住民に公衆衛生改善啓発活動・病気予防活動を実施
活動3:衛生向上のための基礎インフラに対する住民の意識が高まる。
3-1:施設整備計画の作成
3-2:施設整備実施(トイレ、深井戸、女性センター)
3-3:施設利用(維持管理、啓発活動など)に関する研修実施
3-4:施設ごとに住民の自主管理委員会を組織して施設の維持管理
活動4:病気予防活動(エイズ予防活動/腸内寄生虫の駆除活動)が実施される。
4-1:病気予防活動の活動計画作成
4-2:ミュージシャンに協力を依頼しエイズ予防イベントの実施
4-3:腸内寄生虫駆除薬の投与
8.実施期間2008年10月〜2011年9月まで(3年間)
9.事業費総額49,999千円(予定)
10.事業の実施体制現地にスタッフが居住して、現地の住民と共同で事業を進める。
II.実施団体の概要
1.団体名特定非営利活動法人 カラ=西アフリカ農村自立協力会
2.活動内容本会は、砂漠化と疾病,貧困に苦しむ西アフリカの農村地域において、住民とともに農村自立活動をおこない、西アフリカの農村住民が、健康で未来への希望の持てる自立的生活を主体的に構築することに、協力することを目的とする。