草の根パートナー型

2016年度第2回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ネパール連邦民主共和国
2.事業名 シンドゥパルチョーク郡農家のグループ化による営農改善と日本の過疎地域の経験を活用した生計向上事業
3.事業の背景と必要性 2015年の地震により、同郡では90%以上の家屋が全壊し、現在も再建には至っていない。住宅再建を含む震災復興には、被災者自身の生計向上が震災以前よりもいっそう必要となっている。被災者のほとんどが農業で生計を立てており、事業対象地は高値で売れる野菜類をはじめ、様々な農作物を栽培することのできる好条件な地域であるが、その利点を活かしきれておらず、「食べる農業」を中心に営んでいる。その背景には、個人で行う農業経営(営農)では販売量が限られ、市場への出荷コストも高くつくことから、グループ化による営農改善が課題となっている。
同国はまた、約10年に及ぶ内戦の上に、2015年の大地震により、ますます海外出稼ぎ労働者は増え、ネパールの農村では過疎化が急激に進んでいる。実施団体の本部がある広島県神石高原町もまた、人口1万人以下の山間地域に位置する過疎地である。同様の問題を抱える両地域の交流は、互いの経験からアイデアを得て自身の活動に活かすだけではなく、過疎化に取り組む日本の地域にとっても地域活性化にも貢献し得る。
4.プロジェクト目標 農家がグループ化され、各々が立案する営農計画を通じて生計の向上をはかり、日本の過疎地域の経験を将来計画に活かす
5.対象地域 シンドゥパルチョーク郡チョウタラ・サンガチョーク・ガディ 自治体
6.本事業の対象となる人々 農家20グループ×20世帯×家族員数5人=2000人
7.事業活動と期待される変化 <活動>
1-1.現地実施体制の確立と基礎データ収集を行う
1-2.農家グループ形成を促進するための動機づけワークショップを行う
1-3.各農家グループの登録作業、営農計画作成を促進する
2-1.農作物生産の技術講習会を開催する
2-2.活動計画を評価・改善しながら資材提供の補助を行う
2-3.実施状況を定期的にモニタリングし、技術的アドバイスを提供しながら計画の振り返りを促す
2-4.種・肥料の販売業者への技術講習会を開催する
3-1.マーケットと営農についての講習会を開催する
3-2.農作物の仕入れ人と農家グループのネットワーク構築を促進する
3-3.対象地域で灌漑・農作物集荷ポイントを設置する
3-4.実践の状況を定期的にモニタリングし、技術アドバイスを提供しながら計画の振り返りを促す
4-1.農家グループと郡農業開発事務所や関連省庁との情報交換を促進する
4-2.先進事例農家の訪問、グループ間の訪問による情報交換及び成果発表会を行う
5-1.日本の中山間地における地域活性化・定住促進の取り組みを視察し教訓を得る
5-2.教訓をもとにアクションプランを作成する
5-3.本邦研修参加者が帰国報告会を実施し、日本の教訓を共有する
<期待される変化>
1.農家グループが20グループ機能する
2.農家グループ20で、農作物の多様性と生産量が増加する
3.農家グループ20で、農作物の販売量が増加する
4.農家グループの活動が他グループや他関連機関との間でネットワークができる
5.日本の過疎問題を学び、アクションプランが作成される
8.実施期間 2018年1月10日~2021年1月9日(3年0ヵ月)
9.事業費概算額 69,668千円
10.事業の実施体制 本部:プロジェクトマネージャー、国内調整員、農業専門家、評価専門家、計4名
現地:現地駐在員、現地調整員、プロジェクト・総務担当、農業専門家、農業オフィサー、農業技術者、農業経営オフィサー、ソーシャルモビライザー、計8名
カウンターパート:Institution for Suitable Actions for Prosperity(ISAP)
II.提案団体の概要
1.団体名 特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン
2.活動内容 緊急・復興支援、開発支援、国内地域振興