草の根パートナー型

2015年度第2回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 パラグアイ国
2.事業名 パラグアイ農村女性生活改善プロジェクト:横浜からともに夢を紡ぐ
3.事業の背景と必要性 パラグアイは2010年には実質GDP成長率が13.1%を記録するなど、経済成長が著しく、農村部のみならず都市部においても、絶対的貧困状態の住民数は減少しているものの、格差や貧困ポケットの問題はなお続いている。社会医療保険に加入している人はわずか19%に留まっており、貧困増に属する国民は160万人に上がるとの報告がある(EPH 2013)。
1992年の民主化への移行後、女性の地位も格段に向上しているが、農村部にはマチスモ思想(男性優位思想)と言われる価値規範が今でも根強く残っており、シングルマザー世帯も多い。2014年の国勢調査では、10世帯中4世帯が女性世帯主世帯であることが分かっている。賃金受給者においては、女性の平均給与は男性の60%に過ぎず、シングルマザー世帯の多くが経済的困窮状態にある。
2016年に日系移民の移住80周年を迎えた果物の産地であるラ・コルメナ市と野菜の産地であるコロネル・オビエド市の農村部では、小農の多くが絶対的貧困状態にある。経済的に安定的な状況になりつつあるコルメナ市の日系社会や学園都市として開発が進むコロネル・オビエド市と対照的に、貧困から脱却できない農民たちとの間の格差は拡大しており、治安の維持や社会開発という意味においてもこれらの格差解消は喫緊の課題である。
カウンターパート機関であるNihon Gakko大学ラ・コルメナ分校では、食品加工や栄養指導を行ってきているが十分ではない。また、販路拡大のためのマーケティングやブランディングなどの科目は不足しており、可能性はあるが販売先の開拓も十分にできていない。
4.プロジェクト
目標
農村女性の農作物加工の知識深化及び技術向上により、持続的な加工品の製造・販売が可能な人材が育成される。
5.対象地域 パラグアリ県ラ・コルメナ市(人口:5,771人)ならびにカアグアス県コロネル・オビエド市(人口:113,566人)
6.受益者層
(ターゲットグループ)
ラ・コルメナ市内の農村女性433名(含む移住日系女性160名)及びコロネル・オビエド市内の農村女性500名(8,870名中※)(計933名)及びNihonGakko大学女子学生100名 総合計1,033名の農村女性
7.生み出すべきアウトプット及び活動 <アウトプット>
1. 2種(スタンダード,アドバンスコース)のカリキュラムが開発される
2. リーダー女性が育成され、農村女性が農作物加工の知識と技術を習得する。
3. 農作物加工に必要な機材が整備され、活用される。
4. 農村女性がマーケティングやブランディングをできるようになり、農作物加工品の販路が開拓される。
5. CPであるNihonGakko大学、準CPであるカアグアス国立大学に農作物加工にかかる人材育成手法が蓄積される。
<活動>
1.必要科目の選択、情報収集を通じて、コースのカリキュラム案、教材を作成する
2.座学、実技の研修を通じて、農作物加工や流通・販促等の知識・技術を習得する
3.加工機材・倉庫を保有する団体と使用契約書を締結し、試作品をつくる
4.市場調査及び分析を通じてニーズを把握し、マーケティング・ブランディングを行った上で商品の販売活動を行う。
5.農作物加工・保管・流通・販促等の教授法教材を作成する
8.実施期間 2016年9月〜2021年9月(5年0ヵ月)
9.事業費概算額 99,983千円
10.事業の実施体制 (日本側)横浜国立大学
(現地側)NihonGakko大学(カウンターパート機関)、カアグアス国立大学(協力機関)他
II.応募団体の概要
1.団体名 国立大学法人 横浜国立大学 
2.活動内容 グローバルに共通する課題を解決できる人材育成をめざし、人文・社会科学と自然科学の連携を強化した文理融合の研究と教育をジェンダーに配慮した上で実践する。