草の根パートナー型

平成24年度第2回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 南アフリカ共和国
2.事業名 学校を拠点とした有機農業促進のモデル地域作り
3.事業の背景と必要性 クワズールーナタール州ウグ郡の大半の地域住民は、自給自足することも現金収入を得ることもできず、高齢者の僅かな年金に大家族が頼る困窮生活を送っている。自活手段のない環境下で、若者の失業問題は深刻化している。サトウキビ大農園が広がる同郡は、歴史的、文化的な背景により地域住民による農業は未発達だが、本来は農業に適した環境にある。特に、化学肥料や農薬を使わず牛糞を肥料とし高栄養の収穫物を生み出す有機農法は、細々と放牧をしながら困窮生活を送る住民には、低コストで生活環境に適しており、普及性と継続性が期待できる。有機農業の普及は、生活改善や自活手段を生み出し、若者に活動の場と自立のチャンスをあたえ、健全な地域発展に繋がる可能性がある。しかし、農業といえば白人経営のサトウキビ大農園のイメージしかない住民には、「自分たちには農業を始めるキャパシティがない」という思いが根強い。このため、集約した一定地域で、住民主体の有機農業促進モデル地域を作ることは、同郡に普及する効果的な手段と考える。モデル作りは、コミュニティーの中心である学校を拠点に行うことが有効である。様々な好条件が整った対象地域は、ウグ郡における菜園モデル地域として、他地域の牽引力となる可能性を秘めている。
4.プロジェクト目標 対象地域が学校を拠点とした有機農業促進のモデル地域となる。
5.対象地域 クワズールーナタール州ウグ郡ムタルメ・トゥートン学区
6.受益者層
(ターゲットグループ)
学区内40校の菜園担当教師と菜園委員会メンバー生徒 約400名
菜園委員会保護者 約120名
卒業生4グループ 約80名
7.期待されるアウトプット及び活動 <アウトプット>
  1. 各対象校に菜園委員会が設立されている。
  2. 対象校から保護者家庭に有機菜園活動が普及する基盤が作られる。
  3. 事業対象者の中で有機菜園活動を普及するための人材が育つ。
  4. 卒業生グループと学校、地域住民の協力体制を確立し、卒業生メンバーに経験、スキル向上の場が作られる。
  5. 学校間のネットワークが構築される。
  6. 事業対象者とカウンターパートとの協力体制が確立される。
<活動>
  1. 校長、担当教師、生徒代表、保護者会代表による菜園委員会設立。
    活動分担、進捗報告、会計管理などの運営システムを確立し実行する。
  2. 保護者対象に有機農業の説明や研修を行い、家庭菜園の指導、サポートをする。
  3. 菜園委員会生徒を中心に保護者と共に家庭菜園を開始する。
  4. 研修会や実地指導の際に、事業対象者が指導者になるためのリーダー育成も行う。
    自主性を引き出す指導で、事業対象者どうしの学び合いや教え合いの機会を多く作る。
    各卒業生グループのリーダー2名を選出し、リーダー対象の研修や指導を行う。
    卒業生グループは、販売方法や会計管理を協議しシステムを作り、実践する。
    事業対象者が有機農業について体験学習できるよう、農場視察訪問研修の実施
  5. 学校の菜園委員会と卒業生グループリーダーが、運営や協力体制などについて協議。
    毎回の教師研修会に卒業生グループリーダー2人が参加する。
    卒業生グループは育苗を行い、各クラスター内の学校や住民が購入し利用する。
  6. クラスター内で連絡体制を作り、進捗状況報告、種や情報交換を行う。
    4つのクラスター間の連絡、協力体制を作る。
  7. 州教育省と対象校長の定期的なミーティングを行い進捗や課題を協議。
    州農業省地域担当者は卒業生グループのミーティングに参加し、進捗や課題を協議。
    URDOは、卒業生グループの進捗や課題を理解し、アドバイス、サポートを行う。
8.実施期間 2013年8月〜2016 年1月(2年6ヵ月)
9.事業費概算額 24,739千円
10.事業の実施体制 現地:プロジェクトマネージャー、学校巡回農業指導員1名、研修会担当指導員、現地調整員、対象校担当教師と菜園委員会生徒、SGB(保護者会)メンバー、卒業生グループメンバー、州教育省ムタルメ/トゥートン学区マネージャー、州農業省地域担当者、URDO(現地NGO)メンバー
国内:調整員、広報、会計、監査各1名
II.応募団体の概要
1.団体名 アジア・アフリカと共に歩む会(TAAA)
2.活動内容 1992年より南アフリカの貧困地域の学校を対象に教育支援を行っている。
主な活動内容は、学校図書活動支援、学校・コミュニティー菜園活動支援、サッカー支援で、ハード・ソフト両面で支援を行っている。