草の根パートナー型

平成24年度第2回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 スリランカ
2.事業名 スリランカ国キリノッチ県における小規模畜産農家の家畜生産性向上プロジェクト
3.事業の背景と必要性

2009年5月の内戦終結後、キリノッチ県では2012年10月末までに127,773人(39,606世帯)が出身地に帰還した。政府や国連機関、NGOなどが帰還民の再定住支援として生計分野においても支援を行ってきたが、未だ安定した収入を得られないまま困窮した状態に置かれている世帯が多い。畜産分野においては家畜・家禽(乳牛、ヤギ、鶏)の頭数自体は内戦前の水準に戻りつつあるものの、家畜の生産性が非常に低く、家畜生産物の販売による収益だけでは充分な収入を得ることが困難で、特に小規模畜産農家の生活状況は厳しい。

家畜の生産性が低い原因は第一に、家畜生産衛生局(DAPH)キリノッチ県事務所や郡獣医局の人材や移動手段の不足のため、農家の家畜の人工授精や治療など専門的な技術サポートを提供することが十分にできていないことが挙げられる。第二に、長年LTTEの支配下にあり外部からの新しい知識や技術がほとんど流入せず、技術指導を受ける機会も無かったため、畜産農家は生産性の低い伝統的な方法で家畜・家禽を飼養していることである。そのため、コミュニティレベルで畜産農家が必要とする基本的な技術サポートの提供や、飼養方法の技術指導を行う普及員(コミュニティ・アニメーター)が求められている。

4.プロジェクト目標 畜産農家が飼養する家畜の生産性を向上させ、かつ継続的に家畜生産物を得ることができるようになる
5.対象地域 スリランカ国キリノッチ県
6.受益者層 スリランカ国キリノッチ県における脆弱な帰還民世帯を含む小規模畜産農家
7.期待されるアウトプット及び活動 <アウトプット>
1.畜産農家が必要とする専門的な技術サポートを適切に受けられるようになる
2.畜産農家が家畜・家禽の適切な飼養方法を習得する機会を持てるようになる
<活動>
1-1.事業開始時関係者会合実施/1-2.コミュニティ・アニメーター(CA)の選定/1-3.CAへの研修内容の策定/1-4.CAの研修実施/1-5.ベースライン調査の実施/1-6.CAが畜産農家に技術サポートを行う/1-7.CAの定例会合を開催/1-8.キリノッチ県DAPH、家畜生産者組合、CAとの定例会合を実施
2-1.家畜生産者組合(LIBCO)事務所を整備/2-2.LIBCO職員に能力強化研修を実施/2-3.CA及びLIBCO職員がモデル事業(JICA技プロ、他)を視察/2-4.CA及びLIBCO職員が既存のモデルファーム(2ヵ所)の改善計画を作成/2-5.モデルファームの整備/2-6.CAがモデルファームやコミュニティで畜産農家に対する研修を開催/2-7.モデルファームやコミュニティでCAが畜産農家の相談に対応
8.実施期間 2013年11月1日から2016年2月29日(2年4ヵ月)
9.事業費概算額 42,951千円
10.事業の実施体制 WVJとWVランカ事務所がキリノッチ県の畜産農村開発省や生産者団体と協力して、事業を実施する。具体的には日本人プロジェクト・マネージャーがキリノッチ事業事務所とコロンボ事務所に従事する現地WVスタッフを監督し事業実施と管理にあたる。日本では国内調整員(事業担当者)、財務担当者等がプロジェクト実施やモニタリング・評価の指導を行う他、JICAとの連絡・協議・報告を行う。
II.応募団体の概要
1.団体名 特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン
2.活動内容 地域開発、緊急人道支援、分野別の特別事業、国内募金活動、東日本震災復興支援、国内啓発活動、アドボカシー活動。