草の根パートナー型

平成25年度第1回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ベトナム
2.事業名 ベトナム フエ市零細農家向け農畜産業経営強化支援事業
3.事業の背景と必要性 ベトナムの古都・フエでは、限られた農地での農業や養豚で細々と生計を立てる人々が借金滞納・多重債務といった問題に苦しんでいる。ベトナムでは冠婚葬祭等の際、伝統的に多額の資金が必要になる。そうした際、一般的には農地を売り払って一時的な資金を確保出来るようにするケースが多く見られる。しかし当団体の事業地フエ市の特に西側では、フエが観光地であることから、農村景観保全という名目で農地の転売が規制されている。その為、止む無く消費者金融等に借金をし返済の目処が立たなくなり、冒頭のような状況の悪循環に陥るのである。
こういった問題を根本的に解決し、農家が借金返済や今後の資金捻出のための貯蓄をしていく為には、養豚による農家の収入の底上げという手段が有効だが、豚の糞尿による悪臭が原因で近隣の同意が得られず、その結果多くの労働時間が糞尿の処理に費やされ、容易には飼育規模を拡大することが出来ない。また、餌の煮込みに必要な薪を拾う、または購入するのにも多くの時間・費用がかかり、困窮していた。
当団体では、バイオガスダイジェスター(以下BD:家畜糞尿を処理しバイオガスを発生するタンク)を導入し、悪臭問題改善・経費削減・労働時間短縮を可能にしていく。また、BD設置・管理、農畜産業経営等の技術を現地の人々に受け渡していくことにより、現地の人々が自分たちの地域のために自立して生計を立てていくことが出来る。農家自身が望む「農畜産業を基本とした」収入向上を支援していけるよう、現地行政と協力しながら事業を進めていく。
4.プロジェクト目標 農畜産業経営強化プログラムにより低所得農家を中心に農家の生計が改善する
5.対象地域 ベトナム トゥアティエンフエ省 フエ市
6.受益者層(ターゲットグループ) <直接的受益者>1)フエ市農業施策実施部局職員20人、2)良質豚購入・BD設置補助プログラム利用農家:110世帯(約570人)、3)BD技術者:20人、4)液肥利用農家:25世帯(約130人)
7.期待されるアウトプット及び活動 <アウトプット>
農業施策実施部局の農畜産業経営強化プログラムの策定・実施能力が向上する。
補助プログラムを通して良質豚購入やBD建設が零細農家に普及し、適切な良質豚の飼育・BDの利用が行われる。
良質豚購入・BD設置補助プログラム利用者が農家グループとして組織化され、農家の情報シェアや販路拡大に向けた協力・協同体制が整う。
農家グループの取組みや農畜産物が広く周知される。
<活動>
農業施策実施部局職員対象のトレーニングの実施
良質豚購入・BD設置補助プログラムの普及・実施
良質豚購入・BD設置補助プログラム利用者の組織化・グループ運営と農畜産物販路拡大のためのモデル作り
農家グループによる農畜産業経営強化の取組みや農畜産物の広報活動
8.実施期間 2014年5月〜2019年4月(5年)
9.事業費概算額 49,590千円
10.事業の実施体制 プロジェクト事務所をフエ市に置き、東京本部事務所からのサポートの下、プロジェクトを運営・管理する。相手国側は、フエ市人民委員会による監督のもと、フエ市経済部が協働実施をするカウンターパート機関となり、また、地区レベルの人民委員会及びそこに所属する社会組織が協力機関となって本事業を進めていく。
II.応募団体の概要
1.団体名 特定非営利活動法人 ブリッジ エーシア ジャパン
2.活動内容 1)技術習得や能力強化の機会の提供、2)収入向上の支援、3)地域発展のための環境基盤整備(活動国:ベトナム、ミャンマー、日本)