草の根パートナー型

2016年度第2回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ベトナム社会主義共和国
2.事業名 ベトナム北部における高齢疾患に対するリハビリテーション人材育成支援事業
3.事業の背景と必要性 国連の世界人口推計によると、ベトナムの人口の高齢化は日本の高齢化のスピードよりも速い、2010年から20年間で加速すると予測されている。21世紀初めから慢性疾患の医療保健衛生対策が実施されてきたにもかかわらず、非感染性疾患が増加したとき、老年症候群対策(例:認知症)の確立と作業療法士のようなリハビリテーション(以下:リハ)スタッフの人材育成はまだ達成されていない。従って、日本で発展してきた高齢者のリハ技術をベトナムへ伝達するという役割は非常に重要で意義がある。
4.プロジェクト目標 ハノイ医科大学(以下:HMU)において、ベトナム北部におけるリハ従事者が、作業療法(以下OT)を中心とした高齢者へのリハ技術を会得し、地域高齢者の健康維持、認知症予防等に関する高齢者リハ研修プログラムを継続的に運営できる。
5.対象地域 ハノイ市内と近郊省
6.受益者層 直接裨益者:HMU及びベトナム北部(ハノイ市内と近郊省)に勤務する医師、理学療法士リハ職種等10~12名の本事業において高齢者リハを目的として訓練された作業療法指導者(以下TOT)、ハノイ市および近隣省の6病院から参加する研修生6~12名。
間接裨益者:対象地域に在住する慢性疾患や認知症を患う60歳以上の高齢者(約5.6万人)
7.活動及び期待されるアウトプット <アウトプット>
1.高齢者リハ指導者が高齢者リハの知識・技術を修得する。
2.高齢者リハにかかる研修システム(環境)が確立される。
3.高齢者リハ研修を運営・実施できる。
4.関連4病院ならびにハノイ市及び近隣省にある6病院の計10病院において、リハ従事者が継続的に高齢者リハを実践できる。
<主な活動>
1-1.7日間本邦短期研修における、HMU及び関連施設からの7名は、1)神戸大学(以下:KU)から認知症の治療やリハの講義を受ける、2)高齢者リハ病院や施設を訪問する、3)OT研修システム構築のアクションプランを議論・策定する。
1-2.ベトナムでの研修でKUは、1)TOT10~12名に脳血管障害・頭部外傷・認知症へのOTについて指導する、2)TOTに主観的評価(VAS)を実施する、3)研修開始時に、関係病院の高齢者リハ受療調査を行う、4)研修終了時に、TOTに対し客観的評価(OSCE)等を実施する、5)研修終了時に、TOTから症例報告書(英語)の提出を受ける。
1-3.本邦研修にて4名のTOTは、1)講義や関連施設での実習を通して、上記疾患のOTを習得する、2)研修終了時にOSCEを受ける、3)研修終了後症例報告書(英語)を提出する、4)他のTOTに本邦長期研修についての報告会を行う。
2.HMUは、リハ科内に高齢者OT室を設立する。実習担当4病院に高齢者リハ関連資機材を配置し、HMUスタッフが現地スタッフに講義及び実習を行う。
3.HMUは高齢者リハ研修を実施する。
4.HMUは、1)現地関係病院におけるOT担当職員数・受療患者数を調査する、2)ASEAN OTシンポジウムを開催する、3)研修生に対して各研修終了時に技能取得テストを実施する、4)技術や知識についてフォローアップ計画を立てて運用する。
8.実施期間 2019年5月~2022年5月
9.事業費概算額 60,159千円
10.事業の実施体制 日本側:神戸大学
ベトナム側:ハノイ医科大学
II.応募団体の概要
1.団体名 神戸大学
2.活動内容 神戸大学大学院保健学研究科は、ベトナムの国立チョーライ病院やハノイ医科大学において、高次脳機能障害の知識と評価技術の供与を行った。また、インドネシアでは、現地の大学等と感染症に関する共同研究を実施するなどの活動を展開してきた。