草の根パートナー型

平成16年度第2回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名ザンビア
2.事業名ルサカ市非計画居住地区結核対策プロジェクト
3.事業の背景と必要性ザンビア国内でHIV/AIDSが発生して以来、国内の結核患者数はそれまでの5倍に急増した。この事実はHIV/AIDSと結核との強い関係を証明している。免疫力の低下しているHIV感染者は結核に感染しやすく、効果的な治療が行われなければ命取りになりかねない。ザンビアの結核患者の80%はHIV感染者であるという報告もある。また、結核は人口が密集しているルサカ市のコンパウンド(非計画居住地区)においては、特に大きな問題となっている。この事態に対して、多くの援助機関が活動を行っているものの、そのほとんどがHIV/AIDSに焦点を当てたものであり、結核対策については対応が遅れている。
直接監視下短期化学療法(DOTS)がザンビアでも導入されており、その中で投薬のモニタリング、患者のケア、健康教育などの活動が正確に機能することで多くの人々を死の危険から救うことができる。しかし、公共保健サービスは人材不足・財政不足に陥り、DOTSを十分に機能させることができない状況である。公共保健サービスへの支援と、コミュニティーでのDOTSサポーターの服薬モニタリング、患者のケア、健康教育などの活動支援を行うことが、結核治療の効率性を高め、結核の蔓延を防止することにつながる。
4.事業の目的事業対象地域における結核の蔓延を防止する
5.対象地域ルサカ市ジョージ及びカニャマコンパウンド
6.受益者層結核患者約3,000人とその家族15,000人(直接)
対象地域住民約350,000人(間接)
7.活動及び期待される成果【活動】
1-(1)DOTSサポーターの育成
1-(2)コミュニティーDOTSシステムの確立と実施
1-(2)-a.ベースラインの確定
1-(2)-b.サポーターの配置と活動の地域展開
1-(2)-c.服薬のモニタリング
1-(2)-d.家庭ケア(Home-based Care)の研修と普及
1-(2)-e.保健センターとの連携強化
1-(2)-f.DOTSとHIV/AIDSを軸とした住民組織(CBO)の設立
1-(3)DOTSサポーター活動支援環境整備
1-(4)政府機関に対する働きかけ
2-(1)保健教育の実施
2-(1)-a.患者と家族に対する保健教育
2-(1)-b.コミュニティーに対する保健教育
2-(2)JICA-PHC事業で実施されているGMP+などとの連携を通じた保健教育
2-(3)キャンペーンなどを利用した保健教育
【期待される成果】
1.コミュニティーDOTSシステムが確立、機能する
2.結核とエイズに関する理解が深まり、差別が軽減される
8.実施期間2005年7月〜2007年12月(2年6ヶ月)
9.事業費第一年次契約金額:17,926千円
10.事業の実施体制AMDA本部及びザンビア支部が事業を実施する
II.実施団体の概要
1.団体名特定非営利活動法人 アムダ
2.活動内容主に保健分野における人道的開発援助活動
3.対象国との関係、協力実績AMDAは1998年よりザンビアでの事業を開始し、コミュニティー農園、栄養改善、識字教育、職業訓練、小規模融資、DOTS、ヘルスポスト建設などの活動を行ってきた。JICAとの連携に関しては、JICA-PHC事業を補完する形で、乳幼児の栄養改善、住民ボランティアの活性化などのプロジェクトを実施してきた。この一環として、2003年からはコミュニティーレベルのDOTSプログラムを開始した。