草の根協力支援型

平成18年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名バングラデシュ
2.事業名バングラデシュ農村地域における衛生改善・し尿資源循環を目的とした中間技術の普及活動
3.事業の背景と必要性

国連ミレニアム開発目標にとりあげられているように、衛生設備へのアクセスはすべての人類の権利であり、持続可能な発展にとっての基盤である。バングラデシュでは、トイレの普及という観点から、特に農村地域において衛生改善ニーズが高く、ピット・ラトリンと呼ばれるタイプのトイレの普及が進められているところであり、2010年を目標に100%の普及を目指している。

しかしながら、ピット・ラトリンのライフサイクルは非常に短く、また頻発する洪水期間中にピット・ラトリンが使えない状況も生じ、し尿の安全な最終処分に課題を残している。

一方、飲料水として使用しているチューブ・ウェルの多くがヒ素で汚染されており、新たな飲料水源として、再びため池などの表流水源が着目されており、し尿による汚染からの保全が求められている。さらに、人口密度の高いバングラデシュでは、農作物増産が図られてきたが、長期にわたる化学肥料の投入は農地の劣化を招いており、有機肥料資源あるいは土壌改良材の1つとして、し尿資源の利用が着目されている。

4.事業の目的農村地域において衛生教育を通して衛生の重要性についての認知レベルを高めるとともに、普及が進められつつあるピット・ラトリンの現状と課題を克服し、衛生改善、表流水の水質保全、し尿資源の活用、自然還元を目的としたエコロジカル・サニテーション(以下エコサン)・トイレを自立的に設置・管理することを目的とする。併せて、し尿産物を農地へ還元・利用することの普及を図り、化学肥料による土壌の劣化を改善することを意図する。
5.対象地域Comilla県内の6ヶ村
6.受益者層農民、地域住民(一村あたり80〜360世帯、530〜2600人)
7.活動及び期待される成果

成果1:衛生の重要性について認知レベルを向上させ、地域社会において住民がトイレを自立的に建設できる能力を備える。
活動1:地域住民による自立的なエコサン・トイレの設置

成果2:トイレの適正な使用方法をトレーニング、運用することにより、使用者の衛生改善に寄与するとともに、し尿を衛生的かつ資源循環的に処分することが可能となる。
活動2:エコサン・トイレの適切な管理と衛生状況の改善

成果3:尿の農地散布によって、野菜の生育促進、乾燥した屎の散布により、化学肥料で劣化した土壌の性状改善を図る。
活動3:し尿資源利用の普及と作物生育促進

8.実施期間2007年10月〜2009年9月(2年)
9.事業費総額10,000千円(予定)
10.事業の実施体制
日本側(日本側支援体制、広報等)
実施体制としては、プロジェクトマネージャーが統括管理し、現地事務所員(1名、バングラデシュ人)をおく。また専門職種に応じて人材を派遣し、適宜現地にて管理指導に携わる。
相手国側(相手国実施機関の概要等)
Bangladesh Academy for Rural Development(BARD)は、1959年に設立された政府組織であり、農村開発モデルの開発、研修などで実績のある機関であり、本会活動において協働している。
II.実施団体の概要
1.団体名特定非営利活動法人日本下水文化研究会
2.活動内容下水文化に関する調査研究、普及啓発
海外における衛生改善・普及啓発活動
3.対象国との関係、協力実績地球環境基金助成による活動「バングラデシュ農村地域における衛生改善のための普及啓発活動」(2004年度〜2006年度)