草の根協力支援型

平成23年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 バングラデシュ国
2.事業名 バングラデシュ母乳育児促進プロジェクト
3.事業の背景と必要性 WHO/UNICEFが母乳育児を世界規模で推進していることは周知の事実である。バングラデシュにおいても母乳育児は拡大予防接種や経口補水療法とならんで重要な乳幼児の生存のための施策となっている。特に低栄養や感染症の危険が高いバングラデシュでは出産後6ヵ月までの完全母乳育児(出生後から母乳のみで育てること)の推進は、必須プログラムである。WHO/UNICEFによる「赤ちゃんにやさしい病院」の認証制度をはじめ、バングラデシュ母乳育児基金(Bangladesh Breastfeeding Foundation)による母子促進運動など、現在でも授乳の際の抱き方や吸わせ方、母乳カウンセリングなど、乳房管理と母乳育児に関する病院サービスが広がりつつある。しかし、通常のカウセリングやデモストレーションでは対処できない乳房の問題が30-40%あると見られ、これに対する対処がなされていない。
桶谷式乳房管理法研鑽会は母乳育児の研修拠点でもあった、母子保健研究所(Institute of Child and Mother Health)で、従来のカウンセリングやデモンストレーションに加えて助産師の知識と経験を有する看護師が行うべき手技として桶谷式の導入を図ってきた。
現在、約150名の研修終了者を輩出し、その関心と期待を集めているものの、研修を続ける資金がないこと、現地で手技を訓練できるトレーナーがいないこと、研修終了者のフォローアップ体制が不十分なこと、母乳育児支援の中での役割が十分に理解されていないことから、継続が困難になっている。
母親の乳房と母乳育児に関する問題の改善を図る唯一の方法として桶谷式は関心と期待が高く、その研修の継続が求められている。
4.事業の目的 継続可能な桶谷式母乳支援の研修プログラムがバングラデシュで定着すること
5.対象地域 バングラデシュ(ダッカ)
6.受益者層
(ターゲットグループ)
母乳育児で乳房の問題を抱える母親(最終ターゲット)
助産研修を終えた看護師(研修ターゲット)
7.活動および期待される成果 <活動>
1.日本でのバングラデシュ人桶谷式トレーナーの養成研修
2.研修修了者が各自の施設で母乳外来を開設できるスキルを学ぶ
3.バングラデシュ5箇所での初級・上級者のための桶谷式手技の研修
4.産科医・小児科医らによる支持と理解醸成のためのワークショップ開催
5.コミュニティ、小児科医からの紹介機能を含めた研修プログラム計画
<成果>
1.桶谷式技術を習得した人材が育成される
2.医療関係者に対する桶谷式の理解が得られる
3.桶谷式研修を自主的に継続する体制が整備される
8.実施期間 平成26年4月〜平成29年12月(3年9ヵ月間)
9.事業費概算額 2.7千万円
10.事業の実施体制 バングラデシュ内:ICMH(Institute of Child and Mother Health)とCWCH(Center of Woman and Child Health)との協力による研修・モニタリング体制
日本国内:桶谷式乳房管理法研鑽会によるトレーナー研修
II.応募団体の概要
1.団体名 一般財団法人 桶谷式乳房管理法研鑽会
2.活動内容 桶谷式による乳房マッサージの研修、研鑽
3.対象国との関係、協力実績 赤枝医学研究財団の支援を受けて10年間、その後も通算20年に渡り桶谷式手技の研修を母子保健研究所(ICMH)で実施してきた。