草の根協力支援型

平成23年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ブラジル
2.事業名 アマパ州における自然養豚法の普及を通した川岸住民の生活向上事業
3.事業の背景と必要性 アマパ州の氾濫原に住む住民は、生活向上のために、木材切り出し、アサイの果実やパーミット採取への意欲は高まる一方であり、この現状が続けば、早晩氾濫原森林資源が枯渇し、ひいては住民の生活が低下することが危惧された。
このために、2006年から技術協力プロジェクト「アマパ州氾濫原森林資源の持続的利用計画」が実施され、そのうちの1つの成果として、従来からの焼畑農法を改め、環境に優しく住民にとって経済的に合理的なアグロフォレストリー(森林農業)による植林の促進が進められたが、川岸住民たちはほとんど例外なく豚鶏などの中小家畜の放し飼いをしており、アグロフォレストリー推進の大きな障害となった。さらに、無制御な放し飼いにより全般的に豚肉の品質が劣悪であり、また生産効率もきわめて低いものとなっていた。
このような状況から、上述のプロジェクトで自然農業養豚が導入されたが時間的に十分な指導が行なわれなかったため、定着には結びつかなかった。
そこで、川岸住民に自然養豚システムを定着させ、豊かな自然の餌資源を活用しながら、低コストで良質な豚肉を生産することによって、住民の生計を向上させることが必要であり、上述のプロジェクトの自然養豚に焦点を当てた普及定着を行う目的で、本支援型が提案された。
4.事業の目的 自然養豚法がアマパ州氾濫原において普及される。
5.対象地域 アマパ州マザゴン郡マラカ地域およびマザゴンベーリョ地域
6.受益者層
(ターゲットグループ)
上記対象地域の川岸住民の養豚グループ約300世帯
7.活動及び期待される成果 1.活動
1)対象地域での自然養豚舎の建築と子豚導入を行う。
2)指導者が現地および日本で自然養豚技術研修を受ける。
3)各地域住民に対する普及活動・養豚農家モデルケースの育成・専門家による実践指導
4)対象地域住民へ豚肉の差別化販売の研修
2.期待される成果
1)対象地域の自然養豚のための基盤整備が完了する。
2)自然農法による養豚技術を指導できる人を育成する。
3)対象地域住民が自然養豚飼育技術を習得する。
4)対象地域住民が継続的に豚肉の販売を行なえるようになる。
8.実施期間 2012年1月〜2014年1月(2年)
9.事業費概算額 15,308千円
10.事業の実施体制 日本自然農業協会がマネージャーとしてプロジェクトを総括し、上述プロジェクトの元専門家が現地活動リーダーとして、C/Pであるアマパ州森林院(IEF) アマパ州農村振興局(SDR)とともに住民への指導活動と調整にあたる。
II.応募団体の概要
1.団体名 日本自然農業協会
2.活動内容 自然農業の研究、実践、普及、及び自然農業を通した国際交流
3.対象国との関係、協力実績 「アマパ州の氾濫原における森林資源の持続的利用計画」プロジェクトにおいて、自然養豚の技術指導を行った。そのプロジェクトにおいて、2008年7月に現地指導員を日本で受け入れ、研修を行い、また2009年3月に現地へ姫野が行き、セミナーを行った。