草の根協力支援型

2017年度第1回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ブラジル連邦共和国
2.事業名 SBC病院緩和ケア教育プロジェクト
3.事業の背景と必要性 ブラジルは日本同様、2015年で7.84%の高齢化率で世界78位と高齢化社会を迎えている。また、日系移民の多く暮らす国で有り、高齢者の中には日本の習慣や文化を大切に継承している人も少なくない。高齢化社会においては、高齢者に多いがんや心疾患、認知障害を抱えながら地域で安心して暮らせる支援や、生活の質を高めgood deathをめざす緩和ケアが必要不可欠である。しかしブラジルでは緩和ケアの普及が遅れている現状と、国民に対する死の準備教育が不足しているため、患者・医療者ともに死生観が確立されていない。このような現状で、good deathを患者とともに医療者が考えること、差し迫った死という困難な問題に直面している患者・家族へのケアに取り組むことが求められている。患者自身が正しい情報に基づき、積極的治療中止や延命治療の中止も積極的治療と同様に選択肢となり得ることを理解していくことが必要となる。その上で、適切な症状緩和が行われ、緩和ケアを受けながらその人らしい死を患者・家族と医療者で作り上げていくことが重要である。
4.プロジェクト目標 SBC病院緩和ケアが、十分な症状マネジメントと情緒的サポートに重点を置いた質の高い緩和ケアを提供でき、SBC病院が緩和ケアを提供する医療機関として教育・実践でリーダー的役割を担うことのできる実践力を備えることができる
5.対象地域 ブラジル連邦共和国 サンパウロ州 サンパウロ市
6.本事業の対象となる人々 SBC病院緩和ケアスタッフ
SBC病院で緩和ケアを受ける患者および家族
7.事業活動と期待される変化 <活動>
1. SBC病院緩和ケアスタッフに対する緩和ケア教育プログラムの実施
1-1 End of Life Nursing Education Consortiumによる系統的・包括的な教育プログラムの実施および知識確認の評価テストの実施
1-2 Death conferenceの開催方法を指導し実際の介入についての振り返りを行うことで介入の質を評価する
1-3 定期的にWeb conferenceで教育プログラムの習得状況を事例検討で確認する
2. SBC病院緩和ケアスタッフの本邦研修
2-1 日本における総合病院内の緩和ケア内科外来診療・訪問診療・訪問看護・緩和ケア病棟の見学および事例検討
2-2 日本における中核都市での在宅緩和ケア見学および事例検討
2-3 日本での事例検討で緩和医療における日本のstandardを習得する。またケアの実際を見学して事例検討では実際の介入の意図を考える
2-4 SBC病院が一般市民・患者・家族に対して緩和ケアセミナーを実施する
<期待される変化>
1. SBC病院が質の高い緩和ケアを実施できる
2. SBC病院が緩和ケアにおいてリーダー的役割を担うことができる
8.実施期間 2018年1月~2020年1月(2年0ヵ月)
9.事業費概算額 9,995千円
10.事業の実施体制 日本赤十字北海道看護大学と本学の学生に対して現場研修を実施している北見赤十字病院と連携し、知識と技術の両面から指導を行う。また、SBC病院関係者とweb会議などで連携を取り、目標の評価を行いながら進める。
II.提案団体の概要
1.団体名 実施団体:学校法人日本赤十字学園 日本赤十字北海道看護大学
協力団体:北見赤十字病院
2.活動内容 大学・大学院を設置し、医療・保健の分野をはじめ災害救援・国際救護の現場で活躍できる看護専門職を育成。