草の根協力支援型

平成16年度 採択内定案件

I. 提案事業の概要
1.国名カンボジア
2.事業名コンポンチュナン州初等教育支援事業
3.事業の背景と必要性

カンボジアの教育を取り巻く問題は、教育関係者・組織の運営管理、教員の意欲・能力、教材、学習環境、コミュニティに起因するものなど多岐にわたっており、単一アプローチによる問題の根本解決が極めて困難な状況にある。学校施設などのハード面での改善は急速に進められている一方で、教育の質を支えていく人づくりと組織に関する改善のニーズは依然として大きい。本事業では、子どもたちがより効果的に学べる学校を実現するために教育関係者の能力向上、学校クラスター機能の改善が、ハード面での支援に加えて必要であると考え、カンボジア国教育省遂行の下、一部地域では教育の質・量の両面において既に大きな成果が確認されている「クラスター制度」および「子ども中心」アプローチを通じて、対象地域の初等教育サービスの質の向上を目指す。

4.事業の目的事業対象地域の初等教育サービスの質が向上する
5.対象地域コンポンチュナン州コンポントララック郡及びロレイアッピア郡
6.受益者層
  • 対象地域の郡教育局職員
  • 対象地域7クラスターの教員
  • 対象地域46校の小学校に通う子ども
7.活動及び期待される成果
  • クラスター制度において郡教育局・クラスター委員会・各学校の管理・運営機能が高まる。
    活動:定例ミーティング、キャビネットなどの設備・物品供与、定期モニタリング
  • 教員が一般教育学の知識と教授法を習得する。
    活動:「子ども中心の学校運営」などの教授法トレーニング、スタディーツアー、研究会の運営実施
  • 教員が副教材を作成・活用できるようになる。
    活動:教材作成・活用法のトレーニング、教材製作、教材・副教材の供与
  • 課外活動が企画・実施される。
    活動:課外活動の計画立案と実施
  • 学習環境が改善する。
    活動:学校建設、校舎・学校設備の補修、トイレ・井戸建設、
    机イス等の配備、図書・備品の供与、
    トイレ・井戸の使用にかかる公衆衛生教育実施
8.実施期間2004年7月〜2006年3月(1年9ヶ月)
9.事業費第一年次契約金額:5,341千円(精算金額:5,200千円)
第二年次契約金額:4,800千円
10.事業の実施体制カウンターパート(コンポンチュナン州コンポントララック郡・ロレイアッピア郡の郡教育局とクラスター委員会)と協働して、事業を実施する。
実施団体である国際開発救援財団本部は、定期的に事業地をモニタリング訪問し、事業進捗確認や計画立案・活動実施・モニタリング・評価などについて助言を行う。またJICAへの連絡・調整を行なう。
II. 実施団体の概要
1.団体名財団法人 国際開発救援財団
2.活動内容
  • 事業形態
    地域開発援助、民間援助団体援助(助成)、緊急援助、調査研究、啓発活動
  • 事業対象分野
    農村開発、農業、教育、保健医療、自然災害、少数民族、ストリートチルドレン等
  • 活動対象国
    カンボジア、ベトナム、ラオス、日本国内
3.対象国との関係、協力実績平成5年から現地NGO“World Vision International Cambodia”を通じて小児医療病院・障害者教育・小学校建設等の支援を開始し、平成8年には駐在員事務所を首都プノンペンに開設した。これまで、国立小児病院外科への技術協力事業(平成8年〜)、農村部での小学校建設・補修事業(カンダール州・コンポンチュナン州を中心に20校あまりを建設もしくは補修)を手がけており、平成13年度からはコンポンチュナン州にて初等教育支援を行っている。