草の根協力支援型

2016年度第2回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 カンボジア
2.事業名 生物ろ過システムを活用した集落水道構築支援による生活衛生改善事業
3.事業の背景と必要性 対象地域の村民は、その殆どが井戸水そのままを飲んでいる。井戸の殆どは異臭、濁度に加え、鉄分・マンガン等の着色成分を含んでいる。現地で井戸水の水質を調査した結果、鉄分が2mg/l 以上(飲料水基準0.3mg/l 未満)、CODが8mg/l 程度(下水道の処理水並みの汚染度)であり、その井戸水を飲み続けると最悪の場合は死に至ることもある水質レベルであり、安全な水の確保及び生活衛生改善が喫緊の課題となっている。
4.プロジェクト目標 対象地域の住民が安全な飲料水の重要性を認識することによって生活衛生改善活動に取り組むことができる。
5.対象地域 カンボジアシェムリアップコックタナオ村
6.本事業の対象となる人々/ターゲットグループ 水質が安全でない井戸をそのまま飲料水として使っているバイヨン中学校区コック・タナオ村200世帯及び生徒460名
7.事業活動 <アウトプット>
1.バイヨン中学校の生徒が安全な飲料水を確保するための方法を理解し、地域の村民に啓発活動を行うことができる。
2.地域の村民が安全な飲料水の重要性を認識し、それを確保するための方法を理解する。
3.地域の村民で設置された水道委員が水質検査や浄水器の維持管理ができ、村民に指導することができる。
<活動>
1-1 バイヨン中学校にて環境・衛生と水に関する教育を行う。
1-2 コック・タナオ村から通う生徒を中心に「生活衛生改善グループ」を設置する。
1-3 「生活衛生改善グループ」の生徒ならびに指導先生に水質の測定方法を指導する。
1-4 「生活衛生改善グループ」が定期的な住民井戸の水質測定を行う。
1-5 「生活衛生改善グループ」による水質測定及び定期的観測結果発表会を開催する。
2-1 プロジェクト説明会を村内で開催する。
2-2 安全な水の大切さ及び安全な水の確保の方法についてセミナーを開催する。
2-3 州の衛生部局や保健センターによる水と健康に関するセミナーを開催する。
2-4 バイヨン中学校畑の井戸近傍に浄水実験装置を設置する。
2-5 バイヨン中学校にて安全な水を確保する方法の実験をする。
2-6 学校にある浄水実験において浄水方法選定のためのろ過水の試飲会を開催し、浄水方法を選定する。
2-7 現地に適した浄水方法について仕様を決定し、現地に適した砂の入れ替え、洗浄等維持管理についてのマニュアルを作成する。
2-8 村民に対して浄水法の維持管理セミナーを開催する。
2-9 上記研修及びセミナーの成果を確認するため、個別に家庭訪問を行い、家庭別事情に応じて安全な水の確保に関するアドバイスをする。
2-10 村民集会を開催し、個別の家庭訪問で得られた安全な水の確保の課題及びその指導成果を発表する。
3-1 水道委員メンバーの選定・設置を支援する。
3-2 水道委員のメンバーに水質検査方法(パックテストなど)の実地訓練を行う。
3-3 学校にある浄水施設を活用して、水道委員にろ過器の維持管理方法を指導し、彼らによる維持管理マニュアルの完成を支援する。
3-4 水道委員会議を開催し、彼らが村民を指導した際の問題点を共有し、解決策を議論する。
8.実施期間 2017年9月〜2020年1月(2年5ヵ月)
9.事業費概算額 10,762千円
10.事業の実施体制 カウンターパート機関であるシェムリアップ州は、地方開発省及び保健省、バイヨン中学校と協働し、実施団体と密に連絡をとりながら、事業の成果を達成するために住民へのアプローチにおける連絡調整とモニタリングの役割を明確にした。
II.提案団体の概要
1.団体名 一般社団法人名古屋環未来研究所
2.活動内容 アジア等発展途上国並びに我が国中山間地域の社会開発や持続可能な発展に資するため、水・環境・インフラに関する情報共有、ビジネスを推進することを目的とする。