草の根協力支援型

平成19年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.国名中華人民共和国
2.事業名寧夏紅寺堡地区飼料用桑栽培モデル農場建設及び研修
3.事業の背景と必要性対象地域である寧夏回族自治区をはじめとし、近年土壌荒廃化、砂漠化が著しい中国の西北部では、生態回復のため、砂漠化進行の要因となっている羊の放牧から畜舎飼育に変革すると同時に、土地の草地化及び植林活動が盛んになりつつある。一方この地域は従来から、厳しい自然環境にさらされているばかりでなく、上述の通りの土壌の荒漠化、砂漠化が経済発展の阻害要因となり、住民の多くは貧困の中で生活している。このような状況の下、生態建設(生態回復)、貧困脱却のための措置が喫緊の課題となっており、その一つの方法として、干ばつに強い桑の植林及び羊の畜舎飼育に伴う桑の飼料化が挙げられる。
現状、対象地域では桑の植林と桑の飼料化について、既に初歩的には成功しているが、さらに効率をあげ、現場の農民レベルへの普及を図るべく、良質な桑への改良及び育成、飼料化導入のためのさらなる協力が求められている。
4.事業の目的桑の当地における最適栽培法を確立し、農民に定着させ、他方その飼料化を理論、実践面で証明し、それを畜舎飼育用の羊の飼料としての桑栽培を農民に普及する。
5.対象地域寧夏回族自治区紅寺堡開発区
6.受益者層桑栽培及び羊生産技術幹部(60名)、一般及び牧羊農民(1,000名)
7.活動及び期待される成果

【成果1】桑の当地における最適栽培法が農民に理解される

活動1-1 日本人専門家が普及員60名に対し技術指導を行なう
活動1-2 普及員より農民に対し随時技術指導を行なう
活動1-3 普及員が担当農民へのモニタリングを行い、報告する
活動1-4 日本人専門家が農民への技術定着に関する進捗確認とフォローアップを行なう活動1-5 現地側幹部を対象とした本邦研修を行ない、帰国後、農民への普及指導を総括する
活動1-6 関係者間で事業終了後の計画について協議を行なう

【成果2】桑の飼料化が理論、実践面で証明される

活動2-1 実証試験の評価指標に関し、関係者間で協議する
活動2-2 中国側にて施設の整備を行い、飼育試験を開始する
活動2-3 随時、日本人専門家が進捗確認と助言を行なう
活動2-4 中国側にて実験データの抽出を行なう
活動2-5 データに基づき、桑の飼料化の妥当性を証明し、関係者間で協議の上、桑の適正量、給餌方法、補完関係にある餌の選択を行なう
活動2-6 活動2-5に基づき、農民への普及活動を継続する

8.実施期間2008年4月〜2010年3月(2年)
9.事業費総額10,000千円(予定)
10.事業の実施体制日本側(日本側支援体制、広報等)
実施団体である国際善隣協会よりプロジェクトマネージャーと業務調整員が全体を統括管理し、独立行政法人農業生物資源研究所、日本草地畜産種子協会よりそれぞれ桑の飼料化および桑栽培の専門家を派遣する。

相手国側(相手国実施機関の概要等)
1.寧夏科学技術交流センター及び寧夏蚕業協会(中国側窓口、本プロジェクトの機構管理業務。寧夏側の経費及び予算の手当、日本側が提供する機材、設備、経費の管理。寧夏蚕業協会・開発区科技局及び本プロジェクトに参加する日本側機関との間の連絡調整。桑栽培技術面の助言、中国人桑栽培専門家の選定手配。その他。)
2.紅寺堡開発区科技局(室内外の研修施設の手配。桑苗及び試験用羊の手配。研修計画原案の策定及び農民研修生の募集。その他)。
II.実施団体の概要
1.団体名社団法人 国際善隣協会
2.活動内容1.講演会などの開催 2.日本語研修学校の経営 3.JICA青年研修事業による研修員受入 4.小渕基金による北京における植林事業
3.対象国との関係、協力実績1.重慶市に対する環境協力 2.北京市に対するゴミ処理分野の協力 3.JICA青年招へい事業による中国からの研修員受入 4.北京市に対する植林事業 5.中国からの日本語研修生の受入