草の根協力支援型

平成24年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1. 対象国名 フィジー
2.事業名 フィジー共和国ガウ島統合的開発支援事業:南太平洋しあわせ島づくり協力支援
3.事業の背景と必要性 ガウ島はフィジーで5番目の大きさを有する離島で,生活・交通インフラの整備が著しく遅れており,住民は依然劣悪な生活条件下にある。これまで,地域立大学の南太平洋大学(USP)により,生活レベル向上のための住民参加型の海洋資源保全・管理の取り組みを進め,一定の成果が得られてきた。さらに陸上も含めた統合的な生物資源管理と住民・村落開発モデルとして発展的に推進する必要性があるものの,現場に即した住民参加型の活動を進めていくための「工夫」「知恵」に乏しく,この面で特に日本の経験と技術が必要とされている。
4.プロジェクト目標 生活状況の改善と伝統的村落生活の継続,更にはその持続的発展を将来的に可能とするため,住民自らが自発的意思と行動による住民参加型の生物資源管理とその有効利用の意識を持ち,生活改善に取り組むコミュニティーのシステムが構築される。
5.対象地域 フィジー共和国ロマイビチ郡ガウ島
6.受益者層
(ターゲットグループ)
ガウ島住民約2600名(約500世帯)
7.期待される成果及び活動 〈成果〉
  1. 海洋生物資源の保護・保全が行われ,漁業養殖生産が増加する。
  2. 陸圏環境の保護・保全が行われ,農林業生産が増加する。
  3. 住民の伝統的生活が効果的に継承され,自然環境保全に配慮した活動がコミュニティーに浸透する。
〈活動〉
  1. 海洋環境影響の事前調査と長期の調査実施のための環境整備,新たな漁法(浮漁礁)の導入,新たな増養殖対象種(魚類,二枚貝類,多毛類,観賞用希少種飼育等)の選定と導入,禁止漁法のルール策定,水産増養殖についての新規技術・知識習得のための日本での研修の計画と実施,事業実施中の継続的な影響評価の実施。
  2. 陸圏環境影響の事前調査と長期の調査実施のための環境整備,新たな農林作物の選定・導入と試験栽培,事業規模レベルの実栽培の実施(食用ヤシ類,バイオネルギー用の栽培候補植物,食用の新規導入野菜類等),未利用陸上生物資源の新規開拓,未利用陸上生物資源の保護・保全,農林作物について新規技術・知識習得のための日本での研修の計画と実施,事業実施中の継続的な影響評価の実施。
  3. 海洋・陸圏生物資源保護の基本的理念の住民に対する啓発と普及のための現地ワークショップの計画と実施,伝統的な生活の保全と継承について,住民に対する啓発のためのワークショップの計画と実施。
8.実施期間 2013年1月〜2015年7月(2年7ヵ月)
9.事業費概算額 24,200千円
10.事業の実施体制 国立大学法人三重大学大学院生物資源学研究科が事業実施主体として取り組み,現地の南太平洋大学海洋学部が協力機関として事業に参画し,住民,地域,行政機関等との調整を行いつつ,住民参加型の事業実施を進める。
II.応募団体の概要
1.団体名 国立大学法人 三重大学大学院生物資源学研究科
2.活動内容 国立の総合大学として教育・研究の実績と伝統を踏まえ,「人類福祉の増進」「自然の中での人類の共生」「地域社会の発展」に貢献できる「人材の育成と研究の創成」を目指し,学術文化の受発信拠点となるべく積極的な教育研究活動を行っている。