草の根協力支援型

2015年度 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ミクロネシア連邦共和国
2.事業名 ミクロネシア連邦共和国ヤップ島における環境保全を通じた生活改善プロジェクト
3.事業の背景と必要性 ヤップ島はミクロネシアの中でも、自給自足経済に基づいた伝統的な暮らしを保持してきた小さな島である。しかし近年、貨幣経済への依存が高まり、大規模開発が急速に進んでいる。ゴミ収集システムがないため、集落内のあちこちの穴にゴミが未分別のまま投げ込まれている。また、島全体に普及した電気洗濯機や一般住民の使用するコインランドリーからは、合成洗剤の排水がそのまま主食となるタロイモ畑へ、そして海へと流されている。開発に伴い海に流れ込む土砂と相俟って、珊瑚礁内では魚が激減している。持続可能な社会を目指した社会経済基盤を総合的に作り始めることが、これからのヤップ島において緊急の課題である。タミル地区では、海陸の環境保全を図るためにTamil Resources Conservation Trust(TRCT)を設立し、活動力のある人々が運営に当たっている。しかしながら、情報、技術、機材、資金などの不足から進行は遅々としている。
4.プロジェクト目標 ヤップ島タミル地区において洗剤に起因する排水汚染及び廃棄ごみに関する対応策が明確化され、排水汚染対策が進展するとともに、廃棄ゴミ処理が改善される。
5.対象地域 ヤップ島タミル地区
6.本事業の対象となる人々 タミル地区住民
7.事業活動と期待される変化 <活動>1−1.生活上の工夫で実施可能な排水汚染低減策の検討、1−2.研修マテリアル作成、1−3.研修の実施、2−1.洗剤を排出する主たる排水源における調査、2−2.洗剤による排水汚染低減・処理策の検討、2−3.排水処理パイロットプロジェクト(PP)の実施、2−4.PPのモニタリング・評価、2−5.タミル地区における自然を生かした排水処理システム配置計画の策定、3−1.J-PRISM成果レビュー、地区で必要とされる対策の検討、地区関係者との協議、3−2.ゴミの分別及び処理方法の確定、3−3.研修マテリアルの作成、3−4.研修の実施、3−5.ゴミ分別・処理実施状況のモニタリング・評価
<期待される変化>1.生活上の工夫で実施可能な洗剤起因の排水汚染低減に向けた方法が明確化され、住民に周知される。2.タミル地区において自然を生かした排水処理システム配置計画が策定される。3.ゴミの種類別の処理方法が明確化され、住民に周知される。
8.実施期間 2016年9月〜2018年3月(1年7ヵ月)
9.事業費概算額 9,202千円
10.事業の実施体制 TRCT及びヤップ州環境保護局をカウンターパートに、エコプラス・メンバーとともに現状調査、対策の検討、研修、パイロットプロジェクトなどを実施する。
II.提案団体の概要
1.団体名 特定非営利活動法人ECOPLUS(代表:高野孝子)
2.活動内容 自然環境で自己を試し、生命のつながりを感じること、また異文化や地域社会で新たなもの異なるものを理解し、尊重する姿勢を培うことを目的として、自然体験を重視した人材育成活動を実施している。
1992年より、日本の若者がタミル地区で暮らす事業を通じて、環境について学ぶプログラムを展開している。また、ヤップの高校生を日本に招聘し、東京湾岸ゴミ埋立地を見学するなど、双方向の学びを実践している。
1992年 「ヤップ島プログラム」開始
1994年 日本と世界の環境教育の現場(北極圏など)をインターネットでつないだ「ワールドスクール」の活動開始。東京で国際シンポジウムも開催(〜2009年)
2002年 高野が社会に貢献する日本人女性に送られるオメガアワード2002受賞
2005年 愛知万博地球市民村に出展
2007年 TAPPO 南魚沼やまとくらしの学校事業を開始
2009年 TAPPOが農水省の田園自然再生活動コンクールで「パートナーシップ賞」受賞
2010年 映画「地球交響曲第七番」に代表の高野が出演
2012年 TAPPOの活動で新潟県環境賞受賞