草の根協力支援型

2016年度第1回 採択内定案件

I.提案事業の概要
1.対象国名 ミクロネシア連邦
2.事業名 ポンペイ州における「減量・肥満予防プログラム」導入事業
3.事業の背景と必要性 ミクロネシアの主要産業は水産業、農業、観光業であるが生産性は高くなく、人々は貨幣経済と伝統的自給経済が混在する社会にゆったりと生活している。一方、「肥満の増加」という大きな保健問題がミクロネシアを直撃している。高い肥満率の背景には食習慣の変化が第一に指摘されており、これまで様々な取り組みが行われてきたが、肥満人口増加を抑制するには至っていない。従来の肥満への取り組みが功を奏さない要因を検討するための調査を2014年、本事業提案者らはポンペイ州で実施した。調査結果から、1)人々が肥満の健康的リスクを正しく理解すること、2)減量を考える人が適切に食事を改善する行動がとれること、そして3)ミクロネシアの人々が文化的に受け入れることができ、特別な施設や器具を必要としない運動を行うようになることが調査地での肥満是正に必要であると考えられた。
4.プロジェクト目標 「減量・肥満予防プログラム」(注)が確立される
(注)下記7.の〈活動〉1〜3を合わせて「減量・肥満予防プログラム」と呼ぶ
5.対象地域 ポンペイ州(コロニア地区、ウー地区)
6.本事業の対象となる人々 ポンペイ州保健局・教育局スタッフ、コロニア地区オーミネ小学校区、コロニア小学校区、およびウー地区サラダック小学校区の地域住民
7.事業活動と期待される変化

<活動>
1.対象者が肥満の健康的リスクを正しく理解するための活動
2.対象者が適切な食事行動をとるようになるための活動
3.対象者が特別な施設や器具を必要としない運動を継続できるようになるための活動

<期待される変化>
1.「肥満の健康リスク親子教室」参加者の肥満リスク理解スコアが、参加前ベースラインスコアから30%上昇する
2.「減量・肥満予防のための食事指導」による減量コンペティション参加者の「食行動指数」平均が、参加前ベースラインスコアから20%上昇する
3.「減量・肥満予防のための運動」で、コンペティション参加者3割以上が平均6ポンドの減量に成功する
「減量・肥満予防のための運動」で、コンペティション参加者のうち、参加前に高血圧(140/90mmHg)と診断された人に有意な降圧効果が確認される(p<0.05)
1.〜3.活動1〜3を通して、現地関係者がPlan-Do-Check-Actionを学ぶ

8.実施期間 2017年10月〜2020年10月(3年)
9.事業費概算額 10,744千円
10.事業の実施体制 本事業はポンペイ州保健局パブリック・ヘルス部署をカウンターパートとし、同州教育局を協力機関として実施する。提案団体(福岡女子大学臨床栄養学研究室)は、事業実施地域の状況に精通し、事業活動ごとに専門性の高いメンバーでプロジェクト・チームを構成し、事業実施に臨む。
II.提案団体の概要
1.団体名 福岡女子大学 臨床栄養学研究室
2.活動内容 食を通して人々の健康増進・疾病治療に貢献することを目指し、国内外における健康問題解決の基盤となる研究と、研究結果を反映した実践活動の支援によって「研究」と「現場」をつないだ「根拠に基づく社会貢献」を実践している。